2021年6月30日水曜日

映画「ショーシャンクの空に」の感動を原作で味わう:スティーヴン キング ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)


 週末に、Amazon primeで映画「ショーシャンクの空に」を観たんです。某Youtuberが勧めていたので、以前見たことはあったのですが、再度観てみました。そしたら、以前とはまた違った見え方があって非常に面白かったです。この映画は、どんな逆境に対しても、諦めることなく、自分の強みを活かして生き延びることの大切さをダイレクトに伝えてくれる、ヒューマンドラマの傑作だと思います。そして、人としての尊厳と希望を持って生きる様に、観ている人を励ましてくれる作品です。確かに自分のこれまで観た映画の中で5本の指に数えられる作品だと思いました。
 その感動が強かったので、今回は原作本を手に入れて、映画版との比較をすることにしたのです。原作はスティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』です。新潮文庫で、出版されていてゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 というタイトルです。
 読んでみて感じたことは、映画版とは違う感動があって良いのですが、映画版の持つ倍返しのような痛快さが無いんですよね。映画版は、この原作の力強さを損なう事なく、痛快な逆転劇に仕立てるにはどうするかについて、とことん工夫をしているようです。一方の原作は、地味なストーリー展開が逆に主人公アンディーのひたむきさや冷静さを凄みとして伝わる様に描写しており、じわじわとした感動を感じるので、十分面白い小説であることは間違いありません。
 私は以前から映画は原作を越えられないと思ってきましたが、どうも映画「ショーシャンクの空に」は、映画版の方が面白いという、稀有な作品のようです。


映画「ショーシャンクの空に」を推しまくるマコなり社長の動画です。





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