2016年12月2日金曜日

鶏を殺処分してきた

関川村で発生した鳥インフルエンザの対応に動員され、11月30日18時から22時の間、鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏約1万羽を殺処分してきた。
関川村で今回殺処分される鶏は31万羽もいる。
自分が入った鶏舎は何棟もある鶏舎の一つでしかないが、半分くらい空になった鶏舎にも、自分がこれまでみてきた鶏の数を遥かに上回る量の鶏が、産んだままにされた卵と一緒に、餌を与えられないままに処分されるのを待っていた。すごく悲しくて辛い仕事だった。人間の都合に合わせて卵を産まされたり、殺されたりしている鶏がかわいそうで頭のなかが一杯になる。

関川村では、31万羽の鶏が殺処分されているが、その数字の大きさがすごく気になってきた。そこで調べてみると、日本でブロイラーは年間7億羽弱処理されている。輸入される鳥を含めるとだいたい年間10億羽弱のブロイラーが日本国内で消費されている。
1日になおすと毎日260万羽と言う数だ。
今、鳥インフルエンザで処理されている鶏は、鶏卵用だから比較するべき数字ではないけれど、昨日見てきた何万羽もの鶏をとおして見たこの数字はとてつもなく大きい。
だからこそ、鶏肉をはじめとした食肉は大切にしていきたいし、魚や野菜、穀物ももちろん大事にしていきたい。
お米一粒には7人の神様が宿ると言われる先人の教えはやはり真理のようだ。


2016年12月1日木曜日

爛柯と言う言葉

皆さんは爛柯と言う言葉はご存じでしょうか?
ご存じではないと言う方が多いと思っているのですが、爛柯は「らんか」と読み、囲碁の別名です。
これは中国の故事によるもので、Webの故事ことわざ辞典によると、

「爛」とは、腐る・ただれること。
「柯」は斧の柄をさす。
晋の王質というきこりが、碁を打つ子供たちに森で会った。
王質はそれを見ていて時間が経つのを忘れ、ふと気がつくとそばに置いていた自分の斧の柄が腐っていた。
森を出て帰ってみると、当時の知り合い人は誰もいなかったという故事に基づく。

つまり、囲碁は時を忘れるほど面白いゲームだと言う事です。

私も電車の待ち時間に負け碁の一人反省会をやっていたところ、うっかり時間が経つのを忘れてしまい、乗り遅れそうになってしまいました。
そんな時に思い出したこの名前。
「爛柯」。
何と恐ろしいゲームでしょう!