2020年9月30日水曜日

石川 拓治 他1名 奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編145日目


 地価がコロナの影響で下がったと言う報道がありました。いくらコロナ禍でも地価にまで影響するんですかね。正直言って疑っています。


 さて、今日お勧めする本は、青森津軽で無農薬無施肥によるリンゴ栽培を確立した木村秋則さんの半生記です。


 この本の主旨は、不可能と言われる事を成し遂げるには、思い付きだけでは無く、狂った様にのめり込み、それを何年も続ける必要がある。と言う事だと思います。


 私は無農薬でリンゴを作る事がどれだけ大変かまったくわかっていませんでしたが、本書からそれが、どれだけ常識を外れており、無謀な事なのか、木村さんの極貧生活から伝わってきます。


 ただただ、木村さんの試行錯誤、努力の積み重ねに感動しました。自殺まで考え彷徨っている中にヒントを見つけ、さらなる研究努力により、ようやく方法を確立すると言う件は、読んでいるこちらまで、ほっとさせてもらいました。


 また、それを支えた家族も凄いです。何年も収穫ゼロのリンゴ畑で、害虫駆除を手伝う気持ちってどんなでしょう。想像もつきません。


 為せばなるとは、よく言いますが、生半可ではなることはありません。それを超える努力に触れてみては如何でしょうか?


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月29日火曜日

生田 武志 他2名 子どもに「ホームレス」をどう伝えるか

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編144日目


 新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人は、見込みも含めて全国で6万人を超えたことが厚生労働省の調査で分かったそうです。このままでは、コロナの感染者数を超えてしまいます。私に出来ることは、GOTOキャンペーンを利用する事。そんな小さな事でも積み重なって、とにかく景気の回復につながってもらいたいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、大人は「ホームレス」について、子どもたちに伝えればいいのかをテーマとした講演録です。


 本書の主旨は、ホームレスは状態を表す言葉であり、ホームレスという種類の人はいない。どんなに頑張っても定職につけずホームレスになってしまう人が出てくるのはイスとりゲームと同じ、構造上の問題である事を理解しなければならない。と言う事です。


 そして、そんなホームレスを根拠なく差別する大人の言動の影響を受け、ホームレスを襲撃する子供達が出るそうです。いじめとホームレス襲撃の根は同じ。自分を肯定できず、自分の価値が感じられないとき、子供達は辛くなって、誰かを否定して攻撃したくなる。ありがとうという感謝の言葉で子供を全肯定し、自尊感情を育んでいくことが大切だそうです。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入してこちらから!





2020年9月28日月曜日

斎藤一人 微差力 (サンマーク文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編143日目


 時津風部屋の関脇正代が初優勝しました。優勝を決めた新入幕翔猿との一番は、はらはらする場面も多かったですが、最後まで集中していた正代に軍配が上がりました。花道を戻り、付き人とタッチする瞬間に涙が溢れる様には、見ていてグッとくるものがありました。


 さて、今日お勧めする本は、高額納税者、斎藤一人さんの自己啓発本です。


 この本の主旨は、少しの努力、少しの工夫が微差を生み、その微差の積み重ねが大差を生む、と言うところ。


 例えば、ラーメンの有名店にしたところで、麺、スープ、具、店舗、接客を工夫して微差を積み重ね、他店に圧倒的な差をつけている。決して特別なことをしているわけではなく、微差を積み重ねているところがポイント。一発の大砲ではなく、限りなく続く機関銃のイメージ。逆に、いくら繁盛していても、微差の追求を止めるとダメになる。無理に大きくしようとせずに、目の前のお客様を喜ばせるために、微差を積み重ねていくことが大切とのこと。


 また、プロとは期待以上の物を出せるかどうかで決まる。いつも、ファンの期待を上回るパフォーマンスをバーンと出せるかが重要とのこと。期待以下では消えていくのだそうです。期待以上とは「期待以上のものを出す」という決意をする事が大事で、その決意があれば難しいこと無く出来るとのこと。そして、商売のコツは拡げるのではなく深める。常に目の前のお客さんの期待以上を提供し、満足させ続けられるかが大事だそうです。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月27日日曜日

東野 圭吾 時生 (講談社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編142日目


 先日観た『TENET』と言う映画が、訳わからなすぎて、頭から離れません。この映画のポイントは、入った人を時間を逆行する人に変える回転ドアが出てきて、映画の中にふんだんに逆行する人が現れ、ストーリーの流れがまったくわからなくなるというところです。天才にしか書けない脚本に圧倒されました。


 さて、今日お勧めする本は、不治の病で瀕死の息子トキオの意識が20年の時を遡り、どうしようもないろくでなしの頃の父拓実の前に現れ、その拓実を助けて、ある困難を乗り越えると言う小説です。


 作品の中にあるテーマは、生きているだけで丸儲け、生きている一瞬一瞬に未来はある。過去に囚われず、その時を幸せに過ごせたなら、どんなに短い人生でも納得する事ができる。と言うことだと思います。


 とにかく出鱈目な若い頃の拓実の若気の至りには辟易しますが、短い人生を必死に生きるトキオ君の健気さに涙が止まりません。傑作です。


 500ページを超える文庫本ですが、とても読みやすく、スピーディーな展開ですので、あっという間に読み終えてしまいます。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月26日土曜日

伊坂 幸太郎 チルドレン (講談社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編141日目


 今日は、子供の運動会。毎年春に実施していたものが、コロナ禍のためこの時期の開催。気候的には文句なく、にぎやかに進行しています。コロナ感染対策と言うことで、声を出さない拍手での応援など、これまでにない取り組みがされています。頑張っている先生方に感謝しています。


 さて、今日お勧めする本は、型破りな家庭裁判所調査官の陣内がそんなもの大したことじゃないと喝破する連作短編小説。


 この作品の魅力は、なんといっても主人公の陣内。出鱈目の様で、いつも真剣勝負。陣内のロックなキャラクターが痛快に現実社会の不安を吹き飛ばしてくれます。


 そんな、陣内の有名な台詞を紹介します。

「駄目な少年は駄目なんだろ。あんたたちはそう言った。絶対に更生しないってな。地球の自転が止まることがあっても、温暖化が奇跡的に止まっても、癌の特効薬ができることがあっても、スティーブン・セガールが悪役に負けることがあっても、非行少年が更生することはない。そう断言した」

「それを俺たちはやってみせるんだよ」

「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」

 

 こんな、熱い台詞が飛び交う小説は如何でしょうか?


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!







2020年9月25日金曜日

出口 治明 他 リーダーの教養書 (News Picks Book) (幻冬舎文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編140日目

 我が家の近所にアライグマが出たとの事。見た目は確かに可愛いが、各地で農作物を荒らす被害が報告されており、立派な害獣だ。もちろん特定外来生物でもある。農家への被害が心配だ。


 さて、今日お勧めする本は、名だたる教養人の勧める骨太のブックガイドです。


 この本の主旨は、先の見えない将来に向けて判断するリーダーには普遍的な知が必要である、と言う事だと思います。


 そのため、各界で活躍する教養人10名が、各分野毎に司馬遷『史記列伝』や司馬遼太郎『坂の上の雲』、ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー』などから、名前も聞いたことのない本まで120冊、かなり硬派な本を紹介しています。


 本の紹介文をとおして、各人の考えるリーダーのあり方、情報化社会における考え方などを知ることができるので、本書だけ読んでも十分教養の端緒に触れることができるように思います。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月24日木曜日

藤沢 数希 「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編139日目


 原子力規制委員会が、柏崎刈羽原子力発電所の運転管理ルールについて了承したとの事です。今後、地元の同意の上、認可されれば再稼働となるようです。私としては、再稼働を望むところですが、まずは、感情的になる事なく、冷静に話し合いが行われて欲しいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、その原発問題に対して賛成の立場からの書籍です。


 本書の主旨は、「反原発」と言う考え方は、火力発電などのリスクと比較した上に成り立ってなんかいませんよ。と言うものです。


 原発について、賛成、反対を考える機会は多いが、原発について詳しい情報はあまり多くない様に思います。本書を読んで、原発について、私自身まったくわかっていなかったことを痛感しました。 


 そして、この問題の難しいところは、原発を必要以上に恐れてしまうことではないかと、はっきり自覚できました。 


 そう考えると、原子力という、人類にとって大切な知的財産であり高度な技術を失ってはいけないし、日本が放棄するべきではないという結論に至りました。ぜひ、反原発派の方にこそ、読んで欲しい本だと思います。


 そして、できることなら、原発事故のとばっちりを受けている福島の方々がこの本を読んで、放射能汚染について、少しでも心配が薄まったら良いなと思います。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!







 

2020年9月23日水曜日

伊坂 幸太郎 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編138日目

 元TOKIOの山口達也さんが昨日、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されていたそうです。私の様に、彼の復活を信じていた人も多かったと思うのですが、大変残念なニュースです。なかなか、依存症と言うものは克服できないものなのでしょうか。


 さて、今日お勧めする本は、伊坂幸太郎さんの十年以上前の作品になります。


 この作品は、鮮やかな伏線回収と大どんでん返しを味わえる作品です。小説をとことんエンターテインメント化しまくった究極の姿と言っても良いのじゃないかと思います。


 ただ、とっつきにくいところもあるかもしれません。「一緒に本屋を襲わないか」と言うセリフなど、訳の分からない断定口調は、伊坂幸太郎さんの魅力ですがついていけない人も多い気がします。


 さて、概要ですが、普通の大学生で、正義や勇気などとは縁のない生活を送っていた椎名が、強盗やペット殺し、殺人といった事件に関わる隣人に巻き込まれていくストーリーを、河崎、ドルジ、琴美というメイン三人の物語と絡めつつ、二年前と現在をカットバックする形式で語られていきます。変わらないものと変わったこと、巧妙な伏線が後の話と結びついた時に現れる、この物語の深遠な世界が最高です。


 テーマとなる、動物虐待と人種差別に対する嫌悪感等、作者の意思が前面に出ているところも作者ならではでGOOD。セリフの巧さは相変わらずで、かつ、すごく丁寧に書いてあるのが最高です。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月22日火曜日

大和田秀樹 角栄に花束を 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編137日目

 ジャパンライフの詐欺事件に関する報道の中で、会長の山口容疑者が総理と桜を見る会の招待状を持っていたので信頼した被害者がいたと言うものがありました。個人的には、そんな本質を外した報道は、あまり感心しないですね。


 さて、今日お勧めする本は、田中角栄元首相を主人公にした漫画です。


 現在2巻まで出ていますが、1巻では、東京に出てきて会社を起業するまでの話、2巻では軍隊にいた頃の苦労話となっています。


 田中角栄を語る多くの本では、政治家になってからのエピソードが多いのですが、この作品の様に若い頃のエピソードを伝えてくれるのはありがたいです。


 漫画ですので、誇張やら笑いやら、かなり創作もあるのでしょうが、田中角栄ならではの3つの長所がしっかり描かれていて良いです。それは、バイタリティ、面倒見の良さ、努力が人並み外れているところだと思います。


 漫画と言う媒体で若い人に少しでも興味を持ってもらいたいと思います。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月21日月曜日

三浦 しをん 政と源

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編136日目

 今日は敬老の日です。高齢者を敬う日という事ですが、今年は人口の約3割、3617万人もいる高齢者を敬うというのも何か違和感を感じてしまいます。


 さて、今日お勧めする本は、高齢者の活躍する小説です。


 この作品は、元銀行員の国政と簪職人の源二郎、合わせて146歳の幼馴染みの凸凹コンビが織りなす物語です。


 ドタバタな中に下町情緒があって読みやすいです。つまみ簪職人なんて初めて知りましたが、その仕事ぶりも丁寧に描写されています。


なんと言っても、70年来の幼馴染とは、お互いどれだけ強烈な存在になるのだろうと思いました。隅田区Y町にのこる昔ながらの運河(水路)を小船で移動する二人のかっこいい老人が目に浮かぶようです。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。

購入はこちらから!




2020年9月20日日曜日

七輪で焼いた鶏むね肉が最高だった

 今日は涼しくなってきたので久しぶりの七輪パーティー。

 七輪は、炭の消費が少なく、手入れが簡単なところが良いです。

 今日も鶏、豚、牛とさまざまな肉を焼きましたが、むね肉が美味しくなってびっくりでした。


鶏のむね肉がとても美味しく焼けました。ふっくらと柔らかく。

七輪には、これくらいの炭で十分。火力も強めです。

火付けに時間がかかります。慌てずゆっくり待ちます。

野菜も焼きましたが、焼き加減が難しい。

メインのカルビです。火も落ち着いて良い火加減。


池井戸 潤 半沢直樹 アルルカンと道化師

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編135日目


 ようやく、コロナウイルス感染対策のためのイベント入場制限が緩和され、野球やサッカーなどでは1万人以上の観客を動員して開催されたそうです。少しずつ以前の生活が戻りつつある様です。


 さて、今日お勧めする本は、つい先日発売された半沢直樹シリーズの最新刊です。


 この作品の読みどころは、アルルカンとピエロと言う作品に秘められた真実に、半沢がどの様に迫って行くのか?と言うところにあります。


 いつもの半沢直樹シリーズよりも、若干ミステリーっぽいストーリーになっていると思います。しかし、当然ダメ上司や嫌な同僚による嫌がらせを倍にして返すと言う、いつもの勧善懲悪のストーリーも、ちゃんと描かれていて、とても気持ち良い読後感につながっています。


 また、勝手に深読みすると、この作品は、「人はあまりにも重い真実にふれた時に、どう対処するのか」を問われる小説だと思いました。そして、性善説の半沢直樹ならではの、善意ある人々の決断も最後の大きな感動につながっています。


 少し厚い本ですが、読み易くあっという間に読めちゃいますので、ぜひ読んでみてください。

😊


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月19日土曜日

池田 清彦 自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋 (宝島社新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編134日目


 新型コロナですが、新潟県でもクラスターが発生したそうです。少し前なら大騒ぎしたのでしょうが、冷静に取り扱われているようで、安心しています。


 さて、今日お勧めする本は、コロナ禍の自粛警察など、多数派の振りかざす正義に異を唱える新書です。


 本書の主旨は、「与えられた情報を鵜呑みにして、自分で考えなくなった社会は危ないよ。」と言う事だと思います。


 そもそも、日本人はリスクゼロを求める人の要求を抑える事が出来ず、一事が万事安心を求める感性に世論が左右されていると言う。


 挙句、多数派に所属して、いじめてもいい少数派を見つけては、誹謗中傷やクレームなどで憂さ晴らししているとの事。


 特に、なるほどと感じたところは、以下の点です。ロックダウンの様な強権力によらず、国から自粛のお願いだけで、国民が外出を控えるなど、従ったことを民度が高いと称した政治家がいました。しかし、それは、本当に民度が高いのか?自分の頭で考えず、国の言いなりになっている人が多いだけ、かえって民度が低いと言う証左ではないかという事でした。


 全体的にマイノリティからの、愚痴っぽい文章が、だらだら綴られている本ですが、今のコロナ騒動を見つめ直すキッカケになる本だと思います。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月18日金曜日

ポキパスでお得に飲む: プロント CoCoLo長岡店

 今日は週末のご褒美に、長岡駅のプロントでちょい飲みです。

 10月末までフリーペーパーのポッキリパスポート略してポキパスを持参すると、生ビールにローストビーフが付いて1000円になるお得なサービス中です。

 まあ、新幹線の時間までまだまだありますから、パイントの生ビールを追加して、1837円で完了!

ポッキリパスポートは、店頭にも置いてあるフリーペーパーです。

17時まではパスタ、17時からはローストビーフとビールが1000円で楽しめます。


生ビールはプレミアムモルツ香るエールで、とても美味しい。ジョッキですが、300ml程です。

ローストビーフはとても柔らかく食べ易いサイズ、わさび醤油のソースが絡んでとても美味しい。カロリー制限中なので、マッシュポテトは食べられませんでした。

追加の生ビール。パイントサイズです。500ml位で760円です。



池井戸 潤 ようこそ、わが家へ (小学館文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編133日目


 半沢直樹シリーズの新刊が昨日発売されました。私は、Amazonのkindleで購入予約していたので、気付いた時には既に読めるようになっていました。紙の本なら、思い出す、本屋に行く、本をレジに持って行き会計と言う過程が全て省略されるのですから、圧倒的に便利です。しかし、これまでお世話になってきた、リアル本屋さんの事が心配になります。


 さて、今日お勧めする本は、半沢直樹ではありませんが、池井戸さんの2013年に出た文庫書き下ろしのオリジナル長編小説です。


 この作品は、銀行から出向して働くサラリーマンが家族と共に、ストーカー被害を乗り越えるという物語です。


 主人公の倉田太一は、駅で割り込みを注意しただけで、家にストーカーまがいの被害を受け始めます。この、何者かわからない相手から嫌がらせを受けるところが恐ろしいんです。


 そして、ちょっと頼りない主人公を家族(特に長男)が明るく強く支えるところに、家族の大切さを感じてすごく癒されます。


 また、主人公が銀行から出向して働く会社でも不正の疑惑を抱き、会社の危機回避に懸命に働く事になりますが、社長からは全く聞き入れてもらえません。そして、ここでも出来る部下に助けられる事になります。


 匿名社会と言われる現代に起こりうる恐怖に立ち向かうサラリーマンのお父さんの物語。池井戸さんならではの読後感の良さは本書でも健在です。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月17日木曜日

伊坂 幸太郎 AX アックス (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編132日目


 いよいよ、菅内閣が発足しました。メディアでは、目新しさが無いとか、安倍さんのいない安倍内閣だとか、揶揄する声も聞きますが堅実な仕事に期待したいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、『グラスホッパー』から始まる伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの最新作です。


 この小説の魅力は、主人公で超一流の殺し屋の「兜」が恐妻家であると言う設定です。


 この、兜の恐妻家ぶりが半端ではありません。殺し屋ですから、夜遅く夜食を食べることもありますが、カップラーメンは食べません。なぜなら音がうるさく、妻を起こしてしまうとまずいからです。そして、兜は最強の夜食魚肉ソーセージに行き着くのです。


 一事が万事、奥さんや息子に気を使って生きている兜の姿は、ある意味不自由でもあり、決して幸せそうに見えないのですが、兜にとっては十分満たされた生活だったようです。恐妻家というより、奥さんと息子への愛情を深く感じました。


 凄腕の殺し屋としての描写もとても良く、エンターテインメント性の高い小説ですが、結構泣き所もあります。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月16日水曜日

安宅和人 イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編131日目


 今日の新潟日報にコロナで延期になるなどした佐渡への修学旅行がシーズンを迎えており、概ね例年並みの学校数と、生徒数との事だと載っていました。佐渡は観光で成り立つ島なので、何よりですが、その他観光業の方々もGOTOトラベルで、少しでも景気が戻って欲しいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、仕事の努力を成果につなげるための取り組み方を指南する本です。


 本の主旨は、「仕事の生産性を上げるには、まず、何を課題として取り組むかにこだわる事が必要。自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さを徹底的に検討する事が大事。」との事です。


 例えば、ラーメン屋を繁盛させるためには、お客を増やそうと広告にお金をかける前に、味を改善するとか、メニューを改善するなどといった、一番解決しなければいけない課題が何かと言う事を検討して、そこから解決策をうっていくことが大事なのだそうです。

 

 生産性という概念は、何か自分とは縁のない言葉のようですが、それを自分の仕事に当てはめて考えてみると、新たなやる気が湧き起こってくるように思います。


 ぜひ、一度読んでみてください。

^_^


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!






2020年9月15日火曜日

鶏料理の店:鳥安(豊栄駅)

 今日は出張帰りに後輩と飲みに行く事にしました。

 新潟駅前でも良いのですが、せっかくですから、後輩の最寄駅の豊栄駅前で飲む事になりました。
 焼き鳥が良いとの事で鶏料理で評価の高い、鳥安さんに。
 ようやく涼しくなってきたので、朝日山を熱燗で、焼き鳥をつまみにいただきます。新潟名物と聞く半身揚げがお店のお勧めの様なので、いただきましたが大変美味しかったです。
半身揚げを揚げてからブツ切りにしてもらいます。食べ易く、少しだけヘルシー。

半身揚げが看板メニュー。カレー味、ガーリック味、塩こしょう味、普通味の4種類の味があります。

焼き鳥は、タレで。


 

水野敬也 LOVE理論

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編130日目


 前評判通り、菅さんが次の自民党総裁に選ばれました。昨日の会見では、人事では、改革意欲のある人を、まず優先してなどと、改革と言う言葉が印象に残りました。そもそも、現政権の政策継承が菅さんに求められていた気がしたので、私は違和感を覚えたのです。


 さて、今日お勧めする本は、夢をかなえるゾウの作者、水野敬也さんの書いた恋愛指南本です。


 この本をお勧めする理由は、モテない男達をスパルタ的に恋愛達人に鍛え上げようという、著者の超上から目線の文章が、腹が立つどころか非常に面白く、一つのエンターテインメントとなっているところです。


 この本の主旨は、モテない男は自分の主観から抜け出せていないとの事。相手の視点で考える勇気と行動により、少しずつ経験を積み重ねれば、高嶺の花に見える女性と付き合うのも楽勝となるらしい。


 およそ30も並ぶLove理論は、そのほとんどが目新しく、目から鱗の格言が並んでいます。その中でも、特に紹介したいのは、「うわっつらkindness理論」です。女性が求める男の優しさは、表面上の優しさであると断言し、見た目優しい誰でもできる行動を勧めています。例えば、レディファーストを徹底することや、物を持つなどすぐに手を貸すこと、寒くない?など相手を気遣うことばをかけることなどです。これが具体的な行動で55個も並んでいるのですから読んでいるだけで楽しくなります。


 恋愛に限らず、コミュニケーションの自己啓発本としても、かなり役立つと思いますので、ご一読をお勧めします。

^_^


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月14日月曜日

今野 敏 アンカー (集英社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編129日目


 昨日から大相撲秋場所が始まりました。私はやはり地元出身力士である豊山を応援しているのですが、初日はいいところなく完敗。王輝も残念ながら黒星でした。


 さて、今日お勧めする本は、報道側と刑事側で描かれるスクープシリーズの4作目です。


 報道番組『ニュースイレブン』のデスク鳩村が主人公ですが、あまりパッとしません。むしろ部下の癖のある記者布施が、主人公的ポジション。


 報道側と刑事側で同時進行しながら、10年前の未解決事件を解決していくと言う設定も目新しくて良かったです。この、謎が溶けていく過程が面白く、スピード感があるのでページをめくる手が止まりません。


 報道側のストーリーでは、視聴率低下と言う課題に対して主人公鳩村が固定概念に縛られ四苦八苦している。その中で、型破りだけれど数々のスクープをものにしてきた記者である布施が少しずつメンバーの信頼を得ていき、チームとしてまとまっていく様子が面白い。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月13日日曜日

マイケル サンデル これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編128日目


 つい先ほど、全米オープンテニス女子シングルスで大坂なおみが2年ぶりの優勝を果たしたと言う嬉しいニュースがありました。大坂選手と言えば、マスクでの人種差別抗議が話題となりましたが、少しでも人種差別による悲劇が無くなって欲しいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、人種差別などの社会問題を考える時に、何を正義とするのか考えさせられる名著です。


 「なぜ、多数決で社会問題が解決できないのか? 」「なぜ、人に迷惑をかけなければ何をしても良いという言葉に違和感を持つのか? 」この様な疑問を持ったことはないでしょうか?


 先の二つの疑問はそれぞれ、多数決の正義や自由至上の正義を前提としていますが、それぞれ万能では無いと言うところからの疑問です。そして、その様に一見合理的かつ正しい、幾つもの考え方に疑問を呈し、読者を深い考えに導いて行くところに本書の良さがあります。


 本書では、大きく分けて、幸福、自由、美徳のそれぞれを大切にする三つの観点から正義を論じています。私は、自分にとって正しい行動や言説はどのようなものか考え直す機会を得ました。


 ネットでの誹謗中傷や、コロナ禍の自粛警察など、新たな社会問題が起きた時に、広い視点で検討出来るよう、身につけておきたい知識だと感じました。決して読み易い本ではありませんが、ぜひご一読をお勧めします。

😊


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月12日土曜日

土方正志 震災編集者:東北の小さな出版社・荒蝦夷の5年間

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編127日目

 今日は9月12日。東日本大震災から9年半経ったことになります。あの地震の印象と言えば、私にとっては津波になります。仙台の高速道路下の通路を海側に抜けた時広がった、一面泥だらけの田の景色と土の匂いは忘れられないものとなりました。


 さて、今日お勧めする本は、東日本大震災により被災した仙台を本拠地とする小さな出版社の編集者のエッセイです。


 被災から立ち直れないじめじめした喪失感がたびたび描かれており、いたたまれない気持ちになる。これも被災者でなければ決してわからない心境と思えば、経験のない私にはまず知ることだけでも価値があると思いました。


 東北だけでなく、災害大国日本にすんでいる限り、自分が被災者とならない保証はありません。そして、いざ被災者となったとき、いったい東日本大震災になにを学んだのかと嘆かない様になるためにも、本書から学ぶべきところがたくさんあるように感じました。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!








2020年9月11日金曜日

大久保 伸隆 バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する リピーター獲得論 (幻冬舎新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編126日目

 4月に潰れた弁当店「たわら屋」の海老ケ瀬店(新潟市東区)が9月に、網代浜店(聖籠町)が10月に復活するらしい。経営者が変わるので、これまでどおりとはいかないだろうが、良い方向に変わって行くと期待したい。


 さて、今日お勧めする本は、居酒屋チェーンの塚田農場の副社長が、語る居酒屋経営のサクセスストーリーです。


 本の主旨は、アルバイトがやる気を出して働きたくなる仕組みを作れば、お店は繁盛するとの事です。


 確かに、本の中からも、アルバイトさん達のキラキラ感があふれています。とにかく、アイデアを仕組みに落とし込む、この仕組み作りのこだわりが、成功の秘訣と感じました。


 会社で部下を抱える立場の方々にも有益な本だと思います。

  番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。

購入はこちらから!





 


 

2020年9月10日木曜日

Testosterone 筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編125日目

 昨晩は与板で中川清兵衛記念BBQビール園懇親会というものに出席してきました。久しぶりの飲み会でもあり、生ビール「風味爽快ニシテ」がとても美味しかったです。BBQとの事だったので、食べ過ぎないかと心配していましたが、美味しくいただける範囲内で済んで良かったです。


 さて、今日お勧めする本は、筋トレの伝道師Testosteroneさんの書いたダイエット本です。


 この本の主旨は、基礎代謝をもとに、1日に必要なタンパク質、脂質、炭水化物の3つの栄養素を求める、マクロ管理法により食事をコントロールしましょうと言うものです。


 最初は計算が面倒くさいと思いますが、続ける事で楽に管理できるようになるらしいです。著者も、最初の1週間は結果を気にせず、始める事が大事と述べています。


 多分最初だけ大変なのかと思いますが、自分の体をコントロールする楽しみが手に入ると思います。


 〇〇を食べたら痩せるなどの、インチキダイエットに踊らされることの無いよう、正しい食事法を身につけるための一冊です。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月9日水曜日

中川 恵一 放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編124日目

 今朝のNHKで、福島第1原発の事故の発生から9年半経った今でも、「帰還困難区域」避難指示が続いており、避難した住民の1割が故郷に帰る事なく亡くなったとの事です。悲劇はまだまだ続いています。


 さて、今日お勧めする本は、その福島第1原発事故発生時のデマなど誤解を解き、放射線の影響についてわかりやすく説明する為に書かれたものです。


 結論から言うと、福島原発事故では放射線による死亡者はいませんし、放射線を原因とする癌は発生しないとの事です。むしろ、避難による生活環境の変化が悪影響となり、癌が増える可能性を示唆しています。もちろん、胎児などに対する遺伝的な影響もないとの事です。


 根拠として、チェルノブイリや、広島、長崎の原爆からのデータをもとに、科学的に放射線が与える人体への影響を丁寧に解説しています。


 特に、チェルノブイリ原発事故では、汚染区域を必要以上に厳格に規定した法律の影響が大きく、精神的ストレス、生活様式の破壊、経済活動の制限といった事故に伴う副次的な影響の方が放射線被ばくより遥かに大きな損害をもたらした。と、ロシア政府の結論を紹介しています。


 そのような事実から、本書でも、100ミリシーベルト以下という、科学的なデータによる裏付けもない領域についても、「危険」と強調しつづけ、ストレスを抱えて生活習慣が悪化すると、かえって発がんのリスクを高めかねない。と著者は訴えています。


あらためて、放射線をもっと学ぶべきだと思いました。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!





2020年9月8日火曜日

齊藤 正明 そうか! 「会議」はこうすればよかったんだ (マイナビ新書)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編123日目

 ようやく、9月19日からイベントの人数制限が緩和され、上限の5千人が撤廃されるそうです。

IOCのコーツ調整委員長が「新型コロナウイルスがあろうとなかろうと大会は開催する」とインタビューに答えたそうです。少しずつ元の生活に戻って来てとてもありがたい事だと思っています。


 さて、今日お勧めする本は、以前マグロ漁船での体験をもとにコミニケーションの本を書いた齊藤 正明さんによる、会議をレベルアップさせるための実用書です。


 本書の主旨は、会議のキモは、意見を出し合うブレストと、意見を絞り込んでいく議論を分ける事が一番大事と言う事です。ブレストと意見の絞り込みを分ける事で、さまざまな発言が飛び出し議論が活発化するのです。


 そして、うまくいく会議の仕組みづくりにも言及されています。理想的な会議は、参加者4人、議題は3つ、時間は30分だそうです。


 そして、会議に必要な三要素は、前述のブレストと絞り込みの分離の他、会議の目的(スローガン)、会議の目標(ゴール)が明確になっている事です。会議の目的と目標を明確にするというのは、なるほどと思ったので、今後取り入れて行きたいと思います。


 それだけに止まらず、会議のコンサルタントで得たちょっとしたコツなどもあり、この本の実践で会議の上級者を目指すことが出来ると思いますので、ぜひ御一読をお勧めします。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。

購入はこちらから!


2020年9月7日月曜日

福島 正伸 メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編122日目

 台風10号は、事前に予測されていたとおり、九州各地で電信柱を折るなど、暴風の被害を出しながら、北上しています。各地で停電などの被害に遭われている方の無事をお祈りします。


 さて、今日お勧めする本は、耳の痛い人も多いだろうと思われる本です。この本の主旨は、人材育成など、後輩や部下を指導する立場になったら、まず、話を聞いてもらえる人になる様に、自分を磨きましょうと言う本です。


 後輩や部下に説教する場面で考えて欲しいのは、後輩や部下が変わらなくては結果につながらないと言う事。ただし、後輩や部下が変わるためには、本人達が変わろうと思う必要があります。怒りや、褒賞やおだてなどでは、相手は変わってくれません。自分が先輩や上司から指導を受けていた頃のことを思い出せば、ピンとくるのではないですか?


 相手を変えようとするのではなく、この人に言われたら変わらなくては!と思わせる人を目指そうと、本書では強く勧められます。


 人を変える前に、自分を変える。人を責める前に、自分に何が出来るか考える事。後輩や部下が起こしたトラブルも含め、全てが自分にとってのチャンスと捉える前向きな心がコツ。との事です。

 

 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!

2020年9月6日日曜日

草薙龍瞬 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編121日目

 台風10号が奄美地方に迫っています。今回の台風は九州地方の離島を通過しますが、九州には上陸しないで済みそうです。それにしても、進路予想の精度が随分向上したもので、かなりピンポイントに予想してもらって助かっています。


 さて、今日お勧めする本は、過酷な競争と情報過多な今の時代に生きる我々の悩みを解消するために、ブッダの教えをわかりやすく解説してくれる本です。


 答えはとてもシンプルで、周りからの情報に反応して、勝手に決めつけたり、妄想しない事が大事だと言う事です。例えば、ある人の仕草から、あの人は冷たい人だとか、上司からの言葉から、自分は会社から求められていないと思い落ち込んでしまう様な事をするな!という事です。


 本書では、そうならないために、自分の呼吸など五感に意識を向けることで、苦しみの元となる外側の情報への反応や、自分の勝手な思い込みをやめる事ができる様になるとの事です。まあ、ここまで至るのが大変とは思いますが、大きなヒントになりました。


 そして、この本は仏教っぽいくせに、先に言った反応や妄想さえしなければ、競争や勝ち負けにこだわって行きるのはOKとしているところが面白いんです。


 ただし、理想の幸せについてもしっかり述べています。その幸せのためには、慈悲喜捨という、相手を思いやり共感し、自分の執着を捨てて、最高の納得を目指して生きる事が大事との事です。


 言葉は優しくわかりやすいのですが、哲学的に深く考えさせてもらえる本なので、折に触れて読み返してみたいと思います。皆さんも、ぜひ本を買ってみて下さい。

😊


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!

[草薙龍瞬]の反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

2020年9月5日土曜日

城戸 久枝 黒島の女たち 特攻隊を語り継ぐこと

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編120日目

 台風10号が接近しています。沖縄、奄美地方では、近年では例のない被害が予想されているそうです。どうか無事に過ぎて欲しいものです。


 さて、今日お勧めする本は、鹿児島と奄美の間にある離島、黒島に関するルポタージュです。


 タイトルからあるように、戦争末期には鹿児島から飛び立った特攻機が黒島に不時着して、特攻隊員と島の人間が交流したこと、それが小林広司監督が映画化したことが、話の筋になっています。


 しかし、私の印象に残っているのは、黒島がとんでもない離島で、住むのも大変ということ。黒島に比べたら、粟島はすごく恵まれているように思えます。


 そんな、離島でありながら、そこに住む人々には、通い詰めたくなる魅力を感じます。


 黒島も台風10号の進路上にありますが、無事を祈っています。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


ポチってみよう!


2020年9月4日金曜日

今日の選べる晩酌セット1800円:さかなや道場 長岡東口店

 









古市 幸雄 「1日30分」を続けなさい! (だいわ文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編119日目

 昨日はとても暑かったですね。三条、胎内で40度を記録し、夜もずっと30度超えてましたからね。今日も暑くなるそうなので、気を付けて行きましょう!


 さて、今日お勧めする本は、50万部突破の自己啓発本です。


 1日30分で良いから勉強を継続することで、同僚に圧倒的な差をつける事が出来るとの事。勉強は継続が圧倒的に大事だそうです。確かに、学歴と言う、どこの大学を卒業したかというのは、受験生の一時期にどれくらい勉強しましたと言うバロメーターにはなるのでしょう。しかし、それ以降圧倒的に長い年月をどの様に使って行くかが、これからの人生を豊かに過ごすために大事だとの事です。


 短い時間で集中して学ぶコツがギッシリと詰め込まれています。


 1日30分だったらできるのではないかと、読んだ後に、モチベーションがめちゃくちゃ上がりますので、御一読をお勧めします。

😊


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月3日木曜日

今野 敏 棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編118日目

 台風9号のフェーン現象でしょうか?暑い日が続いています。特に昨夜は夜にもかかわらず熱風が吹いていました。そんな家路で月が綺麗に見えていたので、十五夜と思ったのですが、今年は10月1日だそうですね。九月ではないところに違和感があります。


 さて、今日お勧めする本は、今野敏さんの代表作隠蔽捜査シリーズです。


 隠蔽捜査シリーズは大好きな作品なので、ブックカバーチャレンジでも、2作目を紹介していましたが、本作はその2作目から続く大森署を主人公竜崎が去るまでのお話となります。


 今回の見所は、超合理的主義の主人公竜崎に微妙な変化が訪れるところです。降格人事として大森署長となったはずが、異動の噂の中で今の職場に愛着を感じ、これまで合理的一辺倒で済ませてきた自分自身の変化に戸惑います。


 貝沼副署長はそれを竜崎の視野が広くなったと称し、妻は大森署が竜崎を成長させたと評します。ますます人間的魅力が増してきた竜崎を確認できるだけでなく、ターニングポイントになる一冊です。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!






2020年9月2日水曜日

池井戸 潤 民王 (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編117日目

 自民党総裁選の立候補者が出そろったようです。両院議員総会を開いて国会議員と都道府県連代表の投票により決まるそうです。どなたが選ばれるかわかりませんが、世論に右往左往する様な事のない政治をお願いしたいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、政治版の半沢直樹、池井戸潤さんの民王です。


 内容はというと、総理大臣とその息子の心と体が入れ替わり、ダメ大学生が政治家として奮闘するというもの。原稿の誤読があったり、バカっぽさ満載の息子が最後にはスカッとさせてくれます。


 特に、いつもの池井戸節の啖呵が乱れ飛ぶセリフが気持ち良い。

「お前らマスコミがバカだから、国民もどんどん勘違いしてバカになるんだよ」

「だれが上場企業だから入れてくれってっていいました?無農薬野菜を食卓に届けたいという会社の考えに共感したからここに来たんです」

「正しいことをして運営できない政局など、そもそも間違っています」

などなど。


 世の中の理不尽なしがらみをバッサリ切り捨てる文章、物語が心にしみます。読後の爽快感がたまりません。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年9月1日火曜日

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3474
ナイス数:198

ようこそ実力至上主義の教室へ4 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ4 (MF文庫J)感想
◯無人島サバイバルの試験が終わり、クルーズ船内で特別試験の後半戦が行われる。試験は『シンキング』を問うもの。干支になぞらえた12のグループに分け、それぞれのグループに割り振られた優待者を当てるもの。今回は、軽井沢と平田の過去が明かされ、新たな関係が築かれていく中で主人公綾小路は、さらに闇の濃いキャラクターになっていく。高円寺、龍園、一ノ瀬の能力の高さに圧倒される。
読了日:08月05日 著者:衣笠彰梧
ウイルスがわかる―遺伝子から読み解くその正体 (ブルーバックス)ウイルスがわかる―遺伝子から読み解くその正体 (ブルーバックス)感想
◯著者自身のvero細胞を使ったウイルス研究について語られている箇所は非常にドラマチックで、研究現場の臨場感が伝わって来た。まるで、大学の講義のように、ウイルスについての説明が続くが、内容が広く専門的で、素人にはついていけないレベルでした。しかし、専門用語などの予備知識を持った上で読めば、ウイルス研究の有用性はもちろん、奥深さと可能性が伝わってくる良いテキストだと思います。
読了日:08月12日 著者:清水 文七
ようこそ実力至上主義の教室へ4.5 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ4.5 (MF文庫J)感想
◯夏休み後半の出来事が並ぶスピンオフ短編集。本編同様、謎解きの要素もあり、単なる短編ではないように工夫がある。須藤の良いところが見られるところと、葛城の弱い側面が見られたところが良かった。綾小路については、チートな所は良いが、掴みどころがなく、あまり好きになれない主人公である所は相変わらず。
読了日:08月12日 著者:衣笠彰梧
ロスジェネの逆襲 (文春文庫)ロスジェネの逆襲 (文春文庫)感想
☆人は何のために働くか、問われる作品だったと思う。瀬名の父は借金返済の為に働き生命保険で返済すべく命を絶った。主人公半沢は、自分を必要とされる場所にいてそこで活躍する事が一番幸せという。そして、よくある世代論についても、ロスジェネ世代の不満に理解を示しつつ、その問題意識から得た答えで、世の中を変えていけと説く。働く人全てに力を与えてくれる作品。
読了日:08月14日 著者:池井戸 潤
銀翼のイカロス (文春文庫)銀翼のイカロス (文春文庫)感想
◎帝国航空の再建という仕事が、頭取のリクエストにより旧T派閥の審査部から半沢にふられてくる。行内の派閥の争いもある中、帝国航空の再建計画に修正を加え、再建の道筋は出来たかのように見えた。しかし、その緒についたところで、政界では野党が政権をとり、せっかくまとめた修正再建計画を反故にし、国土交通大臣の私設機関タスクフォースが帝国航空再建のため各銀行に大規模な債権放棄を要求してくる。半沢は金融機関のスタンスを堅持し、政治家からの無茶な要求に一歩も引かず、対峙していく。半沢のシンプルかつ強い仕事感に感動を覚える。
読了日:08月14日 著者:池井戸 潤
反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」感想
◎仏教の奥義を説く本と言っても良いのでは?ブッダの元々の教えにてらして、実用的で、合理的な現代にも使える考え方を説いた本。主に、心の反応を見ること、合理的に考えることにより、「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法」を丁寧解説している。言葉は優しいが深い内容なので、何度か読み返す必要を感じる。
読了日:08月16日 著者:草薙龍瞬
自業自毒 平成とわた史自業自毒 平成とわた史感想
◯ラジオパーソナリティ遠藤麻理さんの2冊目のエッセイ。雑誌連載記事とラジオで語ったコラム、平成各年を振り返る書き下ろしの三部構成。平成各年を振り返る平成とわた史では、紆余曲折の末にモーニングゲートのパーソナリティとなった麻理さんのやりたい事に向かっていく様子が伝わって来て、とても良かったです。
読了日:08月19日 著者:遠藤麻理
ぼくが正観さんから教わったことぼくが正観さんから教わったこと感想
◯小林正観さんの教えである、『不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないこと』『目の前の現象を「うれしい、たのしい、しあわせ」と受け取る』『日々起きる出来事に対して「ありがとう」と感謝する』その実践から、人に喜んでもらえるようになる事が大切。などの紹介と、正観さんの生き方そのものを、知ることが出来る。正観さんの書籍は、多々あるが、第三者が語る事により、その教えが真実味を増しているように感じる。
読了日:08月22日 著者:高島 亮
会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)感想
☆ ある仕事の過程で、マグロ漁船に同行する事になったサラリーマンの書いた本で、マグロ漁についての紹介と、漁師達との会話から得た著者の気付きが記されている。中でも、漁師達との会話が良い。方言丸出しでユーモラスな漁師達の言葉には、地に足のついた、説得力のある教訓が含まれている。以下書抜、つまりの、おいどーらは、おいどーらにできることをすべてやったんど。それから後のマグロが捕れるかどうかなんて、海が決めることど。齋藤ら陸の人たちは、人間ではどうにもならんことまで、なんとかしようとしちょる。それが疲るる原因よ
読了日:08月24日 著者:齊藤 正明
多動力 (NewsPicks Book)多動力 (NewsPicks Book)感想
△ホリエモンが自分のライフスタイルについて、言い訳を並べているだけに過ぎない本。すぐに読みきれる内容なので、刺激が欲しい時に読んでみるのが良いのかもしれない。多角的な視野を求めるのであれば、一読の価値は多分ある。
読了日:08月25日 著者:堀江 貴文
方丈記 (光文社古典新訳文庫)方丈記 (光文社古典新訳文庫)感想
◯方丈記の現代語訳と原文。鴨長明の詠んだ歌、発心集の貧男、差図を好む事がおさめられている。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」で始まる方丈記は、現代語訳ではあの名調子が残らないものの、わかりやすくとても良かったです。大災害に見舞われ、この境地に至ったのかと思うと、なお説得力が増して感じました。
読了日:08月26日 著者:鴨 長明
棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫)棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫)感想
◎シリーズ7まで来て、主人公竜崎に微妙な変化が訪れる。降格人事として大森署長となったはずが、異動の噂の中で今の職場に愛着を感じ、これまで合理的一辺倒で済ませてきた自分自身の変化に戸惑う。貝沼副署長はそれを竜崎の視野が広くなったと称し、妻は大森署が竜崎を成長させたと言う。ますます人間的魅力が増してきた竜崎を確認できる一冊。
読了日:08月27日 著者:今野 敏

読書メーター