2020年7月31日金曜日

長月 天音 ほどなく、お別れです

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編84日目

 今日お勧めする本は、新潟県出身の作家さんのデビュー作。セレモニーホールの視点から見た、お葬式にまつわる小説です。

 作者の葬儀場でのアルバイト経験から、その業界の描写が細かく、あのお葬式の雰囲気が実に生々しく伝わってきます。送る人、送られる人それぞれが悔いなく次の一歩を踏み出せる様に働いている、スタッフの苦労や真心が伝わってきます。

 途中、霊感と言う飛び道具が出てくるため、トンデモ話のように感じるところもありますが、生と死について考えさせられる良書と思います。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月30日木曜日

井伏 鱒二 黒い雨

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編83日目

 今年は戦後75年目です。ニュースでは、原爆の黒い雨を浴びて健康被害を受けたので、被爆者と認める様訴えた住民が、地裁で勝訴したと報道されています。

 今日お勧めする本は、被爆者の手記をもととして書かれた作品で、原子爆弾の恐ろしさを今に伝えてくれる小説です。

 原子爆弾投下直後の様子は、もちろん、その後数日間の描写が見事で臨場感が半端ではなかったです。

 恐怖や残酷さを煽る様な表現はなく、淡々と冷静な文章で綴られているのですが、かえってそこから原爆の恐ろしさ、戦争の不条理さを考えさせられました。

 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月29日水曜日

小松 左京 日本沈没

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編82日目

 先日は、新潟県にかなり雨が降りましたが、さらに、山形県は大変なことになっています。毎年の事ですが、これ以上被害が大きくならないよう願っています。

 さて、今日お勧めする本は、1973年の古い作品ですが、全く色あせることのない災害小説の傑作です。

 日本が沈んでしまうという、前代未聞の大災害を予見した科学者たちがどのように国民を救うのか?不眠不休で闘う登場人物たちに尊敬の念が絶えません。

 災害の表現する中に、東日本大震災の大惨事を思い浮かべてしまう箇所が多々あり、あの災害が起こる前にあんな悲惨な情景を想像し、文章で表現してしまった小松左京という稀有な才能に感謝の念を感じました。

 堀晃の解説に、「日本人を襲う最悪最大の災害を『物語』として体感する意味は大きい。」とあったが、まったくそのとおりだと思います。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。





2020年7月28日火曜日

篠田 節子 仮想儀礼

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編81日目

 今日お勧めする本は、宗教の本です。正確にはインチキな宗教の話です。そのインチキ宗教を通して、日本人にとっての宗教観を考えさせられる作品です。

 常識的知性的な正彦とヒューマニストでやさしい矢口という二人の男が金儲けのため、「救い」という商品を取り扱う、カルトではないがつくりものの宗教というサービス業を展開していきます。

 読み進める内に、ノンフィクションと錯覚してしまうほどのリアリティと迫力に圧倒されてしまう物語になっています。

 はたして知性的であれば宗教はビジネスとなりうるのか?ヒューマニズムは人を救えるのか?集団が心を持ち始めたらどうなっていくのか?動機はともあれ、正彦と矢口二人の懸命な姿が感動的で最後は涙涙でした。名作です。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月27日月曜日

細谷 功 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編80日目

 このコロナ禍で家族と話すと、マスコミの情報そのままに怖がっている。例えば、第二波の話。東京で300人を超えたとか、怖がっているので、重症化した人が、まだまだ少ないので、前回の数字と横並びに見ない方が良いと言ったのですが、息子しかわかってくれません。マスコミが言っている事だから、気をつけなければいけないという価値観が先に立つようです。

 さて、今日お勧めする本は、フェルミ推定をもとに、考える力、情報を処理する能力を鍛える事を指南する本です。

 フェルミ推定とは、身の回りの情報から全体量を推定すること。例えば、日本にある電信柱の数や、そろばん教室の数など身の回りの数を数えて掛け算して出してみるとの事です。

 本の主旨は、知ってるだけじゃだめ、考えなくてはならないという事。インターネット全盛の今の高度情報社会にあっては、著者が地頭力と名付ける考える力が重要だと説かれています。

 確かに社会人になってスゴイと思った先輩、上司はこの地頭力を身につけていたように思います。少々、わかりづらく、ちょっと無理がある箇所もあるように思いますが、全体的には頭の良さの分析や鍛え方指南の本としてよくできていると思います。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。





2020年7月26日日曜日

湯本 香樹実 夏の庭―The Friends

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編79日目

 例年であれば、子供達は週明けから夏休みとなるはずですが、今年は来月の上旬まで登校しないといけないみたいです。夏休みも短く、家族旅行の予定も立ちません。

 さて、今日お勧めする本は、小学校6年生の主人公とその友達3人組のひと夏の物語です。3人のうちの1人が祖母の葬式に出てきた事から、3人は人の死について興味を持ち、一人暮らしの老人が死んだところを発見するため、近所の何も手入れされていないような古い家に住む老人の観察を始めます。観察を始めたばかりの頃、老人はコンビニ弁当を買って食べるだけの生活をしていたが、主人公達との交流の中、生き生きとした生活に変わって行きます。

 人は人との交流の中で幸せを与え合いながら生きているということを感じました。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月25日土曜日

児玉 浩憲 ウイルス―図解雑学

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編78日目

 新型コロナウィルスというが、もともとのコロナウィルスについて知識はないし、そもそもウィルスについてよく知らなかったので、いろいろと調べてみようと思います。

 今日お勧めする本は、分かりやすさに定評のある図解雑学シリーズの「ウイルス」です。ちなみに、ナツメ社の図解雑学シリーズは、見開きで左半分が文章、右半分はイラストと言うレイアウトで非常にわかりやすい。自然科学のみならず、社会学、人文学など幅広くラインナップされていますので、様々な分野の入門書としてお勧めです。

 さて、ウイルスですが、専門用語が多く難しく感じていたのですが、イラストで説明されているので、イメージしやすく学ぶことができました。逆転写やタンパク質合成など遺伝子の話題にも詳しく触れているので、生物学の面白さも伝わってきて、お勧めです。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月24日金曜日

青木 理 トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編77日目

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の依頼による嘱託殺人があったようです。そこには、本人や周囲の方々の苦悩やらそれぞれの事情があるので、あえて触れませんが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)について、以前衝撃的な本を読んだ事があったので、今日紹介したいと思います。

 本書は、一代にして徳洲会という医療グループを築いた徳田虎雄さんの半生を記録したノンフィクションです。

 命だけは平等だという理念のもと、誰もがどこでも最善の医療を受けられる社会の実現を目指し、医師から経営者、政治家にまでなった徳田虎雄さんも道半ばにALS を発症し、第一線を退き、闘病生活を始めることになります。

 しかし、根っからの仕事人間である徳田虎雄さんは、ただ横になっているだけではなく、ベットから特別なキーボードを使い指示を出し、グループ運営を続けます。

 眼球しか動かない状態で、「これからがじんせいのしょうぶ」とメッセージを発するバイタリティには、感動しました。
 
 徳洲会の徳田虎雄と言うと、マスコミの伝えるダーティなイメージしかありませんでしたが、本書からは、また違った一面が見えてきます。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月23日木曜日

武智 三繁 あきらめたから、生きられた―太平洋37日間漂流船長はなぜ生還できたのか

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編76日目

 今日は海の日。例年であれば地元の祭りで一日中太鼓叩いて酒を飲む楽しい日となるのですが、今年はコロナのため家でゴロゴロしている始末。

 せめて、お勧めする本では海に因んだものにしたいのですが、明るく楽しい海を扱った本を読んだ記録がありません。ようやく見つけたのが、漂流記です。

 この本には、長崎の漁師、武智さんの船がエンジントラブルで漁に出たまま帰ることが出来ず、連絡も取れないまま、太平洋を漂流し、助けられるまでの37日間の壮絶なサバイバル生活が、淡々と綴られています。

 生き抜くためのスリリングな戦いをこなすというよりも、一瞬一瞬やるべきことをなし、淡々と日常生活を過ごしているような武智さんの姿が印象的。むしろ生きていくということを哲学的に考えさせられました。漂流中に見た星空が忘れられないという武智さん。助かって本当に良かったです。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月22日水曜日

カウンター限定選べる晩酌セット1800円 さかなや道場 長岡東口店

長岡駅東口のホテルニューオータニ長岡の一階にある、さかなや道場長岡東口店

晩酌セットが破格の値段
お酒は2杯、おつまみは3皿。お通しなしで
税込1,980円

 お酒は、ビールは瓶ビールと生ビール、地酒などが選べます。地酒は割と大きめなお銚子に冷酒で出てきます。

 おつまみも35種類、揚げ物からお刺身、冷奴などから選べるので、お腹に合わせて頼む事が出来ます。

 カウンター席(3組)限定のサービスなので、必ず頼めるわけではありませんが、コスパが尋常じゃないです。少し寂しいカウンターですが、同僚と軽く一杯やるなら、ちょうどいいお店だと思います。

 







遠藤麻理 自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編75日目

 今日は水曜日、FM Niigataで、島村仁さんのJIN'S RADIO SHOWが放送される日です。遠藤麻理さんも8月3日からBSNラジオで番組を持つとの事です。FM PORT閉局のショックはまだまだ癒えていませんが、パーソナリティの皆さんは次々に新しい活躍の場を見つけているようで、喜ばしいことです。

 さて、今日お勧めする本は、遠藤麻理さんがローカル雑誌に連載していた記事に、モーニングゲートでの遠藤コラムを文章化したものを併せて本にした、エッセイです。

 遠藤麻理さんの良さである、「他人と違ったらいけませんか?」と言う天邪鬼なトーンで本全体が占められています。なんせ、人の甘えに厳しい人ですからね。それでいて、優しい言葉をかけてくれたおばあさんの思い出や、多くの人から慕われつつ定年を迎えるおじさんの話、誕生日にバイト先で生き生き働く女の子など心温まるエピソードが多く、ほっとさせられました。

 遠藤麻理さんの視点を通して世の中を見ると、本当にいろいろと学ぶことが多いです。遠藤麻理さんは周りの人をよく見て生きている方なんだなあと思い、私ももう少し他人に関心を持って見ようと考えました。

 他県に住む方にも読んでいただきたい本です。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月21日火曜日

三浦 しをん 神去なあなあ日常

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編74日目

 コロナ禍で、職を失う人が増えているそうだ。3次産業はお客さんの動向に左右されるのは、わかっています。しかし、ここまで国を挙げて消費を抑え込めば、当然こうなりますよね。まだまだ貯金で食いつないでいる業界を助けるためにも、感染症対策をして、GOTOキャンペーンで少しでも経済を回す手伝いをしたいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、林業の村、神去村とそこへ強制的にIターン就職させられる平野勇気の物語。もっともっと苦しい、1次産業の話です。

 しかしながら、本書には、限界集落だろうが、過疎だろうが、斜陽産業だろうが、全く関係なく日々を過ごす村の人々の様子がとても微笑ましく描かれています。そして、夏にスイカとトウモロコシを腹を壊すほど食べたりする、彼らの四季折々の暮らしぶりは実に豊かです。

 ただ、素直では無い私には「こんなにうまくいくはずがない」と思えてしまう。ではなぜ、過疎の村や、1次産業に対して暗い先入観を持ってしまうのだろう。きっと私の中のものさしがちょっと狂ってしまっているのだろう。

 厳しい現実から少し心を休めるため、神去村の豊かさに浸ってみてはいかがでしょう?

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月20日月曜日

江部 康二 他1名 糖質制限食 春のレシピ

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編73日目

 ダイエットも、二ヶ月近く経って、ようやく絞れてきた感じ。7日平均体重も、1.2kg減った。たまに口にするカボチャが甘くて美味しく感じるかどうかで、自分の頑張り具合がわかる。

 さて、今日お勧めする本は、10年前に境界型ではあるが、糖尿病と診断され食事療法に頑張っていた頃読んだ本。だいぶ救われた気がした事を覚えています。当時は、1日1500kcalのカロリー制限を処方箋に書かれました。1食500kcal、ファミレスのライスは大体200gで300kcal超ですから、あと何食えるん?って感じで、毎日飢えてました。

 この本は、まさに目からうろこです。これまでの糖尿病予防では、脂質を制限することに重点があり、糖質はむしろ抜かないように指導されていたが、この本の著者江部先生はむしろ糖質は抜き、脂質はオッケーという大胆な食事療法を進めている。つまり、ご飯はだめだけど、マヨネーズはOKですとの事!

 ただし、現代の糖質であふれかえった食料事情の中でこのレシピを貫徹するのは難しいんです。よほど重症ではなければできないでしょう。まあ参考にする程度でも十分だと思います。

 現在たまたま身体が頑張ってくれて、血糖値に異常がない人も、壊れる時はあっという間ですから、暴飲暴食は20代で卒業した方が良いですよ。
😊

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月19日日曜日

池井戸 潤 オレたちバブル入行組 (文春文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編72日目

 いよいよ今夜、あの半沢直樹の新シリーズが始まります。私が池井戸さんの小説にハマったのは、まさにこの原作を読んでからですから、非常に期待しています。

 そこで今日お勧めする本は、当然、半沢シリーズ第一作、『オレたちバブル入行組』です。これは第一作目ですから、すでに7年前にドラマで放送されている内容ですが、あの時の感動を思い出す意味でも是非ご一読をお勧めします。

 さて、その中身ですが、軽妙痛快!理不尽な社会に追い詰められても、その逆境を跳ね返す半沢のバイタリティと活躍に、自分の努力も報われるような錯覚をおぼえます。そこが池井戸作品の真骨頂。

 まるでスポ根漫画を読んでいるような、楽しい読書のあと、翌日気持ちよい朝を向かえられると思います。疲れた社会人にとってのヒーロー半沢直樹をお楽しみください。
😊

 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。





2020年7月18日土曜日

浦上 将人 国際協力―治水インフラ整備の現場から


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編71日目 
九州の方では今回72時間で800ミリを超える雨が降りました。昨年の台風19号や一昨年の西日本豪雨など、毎年の様に街が泥に浸かる景色が伝えられています。被災した方々が出来るだけ早く平穏な暮らしを取り戻す事をお祈りしております。

  さて、今日お勧めする本は、そんな雨が降る日本では想像のつかない、水の無い国々で治水、利水に奮闘した技術者の遺稿です。 

この本を読んで、世界を見る目が変わった!と、実感できます。今は亡き著者は、治水、利水にかかるODAの融資審査のため、文字通り世界を飛び回り、観光旅行では目にすることはできない各国の諸事情を体感し、本書でその知見を伝えてくれています。 

本書から伝わってくるのは、水の大切さ。世界はカラカラに乾いていて、且つ残った水もよごれている、そして、日本がその水に恵まれているありがたさです。比較的水資源・環境のイニシアティブを活用すれば、日本の農業も世界に通用して行く様に思いました。

   番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月17日金曜日

山本 周五郎 青べか物語 (新潮文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編70日目

 昨日は、芥川賞と直木賞の悪口になってしまいましたが、数ある文学賞の中で私が最も信頼しているのは、山本周五郎賞です。以前皆さんにお勧めした、「明日の記憶」「ゴールデンスランバー」「夜は短し歩けよ乙女」など、私の好きな作品がずらり並んでいます。何を読もうか悩んだら、山本周五郎賞受賞作を是非試してみてください。

 さて、今日お勧めする本は、山本周五郎ご自身の作品です。山本周五郎賞に外れなしと紹介しましたが、ご自身の作品にも外れがないようです。

 本作は、大正の終わりから昭和の初めにかけての千葉県浦安市を舞台にどちらかというと貧しい庶民の有り様を描いた自伝小説の傑作。それは、ちょっとずる賢く、悲しくも明るい雰囲気が漂います。

 例えば、不倫浮気は当たり前。子供達ですら、主人公に対し鯉や鮒を高く売ろうと貪欲に知恵を使うが、ひとたびお金がないからいらないと拒否すると無償で鯉や鮒を主人公にくれるいい子達でもあります。主人公は子供達の狡猾さ貪欲さに辟易しながらも、それは、最初にお金を提示した自分に責任があると気付く。 そんな短編集です。

 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月16日木曜日

羽田 圭介 スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編69日目

 昨日、芥川賞と直木賞の受賞作が決まった様ですね。二つの賞に対する私の印象は、芥川賞は一発屋、直木賞は旬を過ぎている感じと賞自体には、あまり良い印象は持っていないのですが、受賞された三人の作家さんには、どんどん良い作品を送り出してもらいたいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、ピースの又吉さんが受賞して話題になった第153回芥川賞の同時受賞作です。

 芥川賞と言うと少し暗いイメージがあったのですが、これはとても面白い。テーマは祖父殺しです。完全犯罪を画策する主人公は、使わない機能は退化すると言う話しを鵜呑みにして、祖父に出来るだけ楽をしてもらって退化することを願って行動するのです。自分も退化してはいけないので、筋トレしたりオナニーの回数を増やしたり、訳の分からない行動をします。

 ユーモアに溢れる作品で読みやすいので、是非一読をお勧めします。
😊
 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月15日水曜日

金森 重樹 完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編68日目

 今日お勧めする本は、見た目そのまま、ふるさと納税を指南する本。
 
 高額納税者になればなるほど、ふるさと納税の恩恵は大きくなるが、我々庶民でも十分やる価値はありそう。

 少なくとも、自分がどれだけ市町村に税金を納めているか知る意味では、やってみた方が良いみたい。

 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月14日火曜日

齋藤 孝 読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編67日目

 最近、ネットニュース読むのやめようかと思っています。理由は3つ、一つ目は、幼児虐待など酷い話題が多く、犯人探しなどに煽られる。二つ目は、芸能人の不倫など特に興味のない話題なのに、時間だけは盗られる。最後にマスゴミの偏向報道とかなんとか言いながら、よほど偏った情報操作がされている。これからの時代だからこそ、新聞と読書でどこまで行けるか、チャレンジしてみたい。

 さて、今日お勧めする本は、読書をお勧めする本です。19万部突破とあるのは、読書してない人が買っているのか、読書している人が買っているのか、興味深いところです。

 さて、その内容ですが、インターネットやSNSに時間を取られ、本を読む人が減っている事に警鐘を鳴らす著者。最近は1日の読書時間がゼロ分と言う大学生が過半数とのことです。

 同じ文章を読む行為でも、インターネット上の情報を消費する行為と、本の中の物語を擬似体験できる読書では、人生の深みを作るという観点からは全く別物と言うのは、前述のとおりわかる気がします。

 情報化社会の今だからこそ、読書から得られる恩恵を大切にしましょうと様々なジャンルの良書を紹介しているので、読みたい本に出会える事間違いないです。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




2020年7月13日月曜日

矢部 太郎 大家さんと僕

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編66日目


 少し前にかなり評判になった漫画ですので、既読の方も多いと思いますがあえてお勧めします。Amazonの評価も、900を超える人が投票していて、4.7ですから、化物じみた作品です。


 さて、内容ですが、売れない芸人カラテカの矢部さんが部屋を借りた大家さんとの日々のコミュニケーションを漫画化したエッセイです。


 最大のポイントは、大家さんと矢部さんが住む世界があまりにも違いすぎるというところです。挨拶は「ご機嫌よう」お買い物は伊勢丹へタクシーに乗って行くお嬢様育ちの大家さんと売れない芸人ですからね。その二人が繰り広げるご近所付き合いに、癒されると言う読者が多い様です。


 この、ご近所付き合いも、一歩間違えれば非難にさらされる事が多い話ですが、結局、受け止める側の許容力でこんなにも、ほっこりさせられる話になるのだと、受け止め方について考えさせられました。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月12日日曜日

西内 啓 統計学が最強の学問である

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編65日目


 東京でコロナの感染者が200人を超えたとか、毎日数字が報道されています。数字を見た時にその意味を読み解く能力の有無で、情報の価値が変わってきます。情報弱者と言ってITを使いこなせず情報不足の人を指す言葉があります。しかし、ITを使えても、情報の中の数字を読む感覚がないと、情報弱者と何ら変わりません。


 今日お勧めする本は、数字を処理し情報としての価値を高める統計学について語った本です。指南書ではないので、難しい式ばかり出てくる本ではありませんので、気楽に読んでみて下さい。


 ちなみに私の身長154.5cmという数字は統計処理すると、偏差値18.7です。正規分布の割合でいうと1000人に一人という小ささです。逆に1000人に一人くらい背の高い人は188cmより高い人になります。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月11日土曜日

荻原 浩 明日の記憶 (光文社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編64日目

 主人公は、広告代理店に勤める50歳の部長。若年性アルツハイマーにかかり、少しずつ今の生活を失って行く。

 病に侵されている事を自覚し、背広の内側にびっしりメモを貼り付けながら懸命に仕事を続けようともがく主人公の姿に涙してしまいました。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月10日金曜日

幕内秀夫 ポテチを異常に食べる人たち~ソフトドラッグ化する食品の真実~

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編63日目


 筋トレを始めたと、以前、書きましたが、ダイエットも並行してやってます。毎朝体重を記録すると言う緩やかなやつなので、一ヶ月で0.8kgと、なかなか減りません。


 今日お勧めする本は、ポテトチップスは病みつきになる、一つの依存症だと警鐘を鳴らすものです。確かに、以前は帰りの電車で、ビールとプリングルスは、絶妙なコンビでした。つい、手が出てしまうんですよね。


 ただし、この手の本によくある、すぐやめろと言うのでは無く、タバコ、酒、コーヒー、ギャンブル、チョコレート、ポテチなどの依存性が高い物とは上手に付き合いましょうと言うおおらかなスタンスが受け入れやすいと思います。また、著者は従来からご飯(米)をしっかり食べましょうと主張されている方なのですが、そこもブレずに書かれており良いですね。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月9日木曜日

猿橋善宏 部活はそんなに悪者なのか! ? 脱ブラック部活! 現役教師の挑戦

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編62日目


 今日お勧めする本について、まずは、このタイトルの意味がわからない人も多いと思うので、子供達の部活について説明します。


 実は、平成30年3月に出された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に従って、今の子供達の部活動は1日2時間以内の時間で、週休2日となるように行われているそうです。目的は先生たちの働き方改革と、子供達をスポーツ障害から守るためとの事です。


 その報道の中ではブラック部活など、部活動を一括りに悪者扱いする風潮もあり、それに意義を唱えるため、この本は書かれたそうです。書いたのは現役の野球部顧問の中学校英語教師です。


 この本から伝わってくるのは、ひたすら生徒の成長を思う先生の努力です。そこには、ただ部活動中心ではなく、子供達の成長のため、勉強だけでなく、部活動などの多面的な教育の必要性が説かれています。


 30年を超える教師生活のなかで、ビジネス本にある業務改善手法など、様々取り入れて、失敗と成功を繰り返し、たどり着いた指導法の数々が書かれており、教育業界だけでなく、ビジネス的にも汎用性があり、参考になります。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。

購入はこちらから!



2020年7月8日水曜日

森見 登美彦 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編61日目


 雨が続いています。岐阜県と長野県に特別警報がでているようです。新潟県内もかなり降っていますが、今のところ河川は大丈夫のようです。

 

 さて、今日お勧めする本は、昨日と同じく京都を舞台とした小説です。作者の森見さんは京都を舞台にした作品ばかり書いている作家で、特に夜の京都が魅力的な作品が多いです。この作品も、夜の先斗町が重要な背景となっています。


 そして、この小説は青春恋愛系好きにはたまらない作品となっています。ヒロインである「黒髪の乙女」は純粋無垢でありながら、お酒が好きでめっぽう強いなど意外な面を併せ持つ魅力的かつ浮世離れした女性です。こんなイイ女いるか~と、怒りたくもなりますが、その他のキャラクターが強烈すぎて気にならなくなります。その乙女を追い続け、外堀を埋めまくる主人公である「先輩」もまたイイ。恋に狂った男そのものです。この二人それぞれの世界が時々交錯していくのですが、その瞬間の描写が恋愛に夢中になっていた頃を思い出させてグッときます。


(*´ー`*)


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月7日火曜日

万城目 学 鴨川ホルモー (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編60日目


 大雨が猛威を奮っています。今のところ、県内ではそれほど降っていないので助かりますが、まだまだ油断はできません。こんな時こそ、楽しい小説は、いかがでしょうか?


 今日お勧めする本は、京都を舞台とした娯楽小説です。新型コロナウィルスの流行により2020年の京都祇園祭山鉾催行は中止となったそうですが、小説の中なら楽しめます。


 ホルモーという謎の競技に打ち込む主人公達大学生がまさに青春の日々を楽しく過ごしていきます。小説はとにかくおもしろくなければとあらためて思いました。だいたい呂布対孔明という図式をとられたら面白くないわけがないじゃないですか。こっちの胸まで痛くなるような片思いの描写も良いです。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!






2020年7月6日月曜日

原田マハ 本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編59日目


 都知事選は前評判通り、小池さんの圧勝でしたね。逆によくまあ、あれだけの候補が立候補するものだと思いました。確かに政治に関するメッセージを発信する機会として、選挙は最適ですし、被選挙権を行使するのは自由ですけどね。


 本日お勧めする本は、言葉、スピーチの持つ力が伝わってくる小説です。途中で主人公が選挙に関わっていくこととなりますが、とにかくスピーチの大切さが中心です。


 スピーチに悩んでいる方も、指南本として手にとってみても良いかと思います。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月5日日曜日

兄貴(丸尾孝俊) 大富豪アニキの教え

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編58日目


 人生を変えるとんでもない秘密をバラしたって表紙にありますが、バリ島で無一文から大富豪に登り詰めた著者の成功哲学を紹介する本。


 成功哲学と言っても難しい言葉は全くなく、小説形式で書かれているため読み易く面白いんです。ベースとなる教えは、「相手を自分ごとのように大切にする心」との事です。まわりを幸せにしているといつの間にか自分も幸せにしてもらっているというのが大富豪への道のようです。


 この本に書かれた25の教えの中でも、一番気に入っている教えは、成功するかどうかの分かれ目は、本気かどうかだけというもの。本気になるには、自分のリミッターを外すことが大事。そして、そのリミッターを外す最短の方法は、リミッターが外れて本気で生きている人に会い、その人の影響を受け、その人のように振る舞うことだそうです。このくだりを読んで電気が走りました。


 残念ながら、今では古本でしか手に入らないようですが、kindleでも読めますし、図書館で借りても良いので、是非読んで人生変えちゃいましょう。


😊


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月4日土曜日

梅田 望夫 シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編57日目


 藤井聡太七段が初タイトル獲得へ向け、大躍進を遂げていますが、私の世代では将棋と言えば羽生さんの名前がまず浮かぶのではないでしょうか?「よしはる会」の中でもダントツの知名度もありますし…。😊

 

 今日お勧めする本は、IT業界に身を置く著者が、1ファンの域を超えて、将棋界を著したものです。10年以上前の本で、古い感じがして恐縮ですが、非常に面白い本です。


 この本に感じたことは、羽生に代表される将棋界の天才たちのその天才たるゆえんをわしづかみにすくい上げ描写する著者の能力と、様々な文献からのフォローが素晴らしいという事です。将棋観戦の魅力を十二分に伝えてくれます。将棋や野球などのジャンルを超えて、超一流のプロというものは、その世界をよく知らない人さえ魅了してしまうということを改めて感じました。


 そして、その天才たちの言動を様々な世界で応用できる形に著してくれたところが特にお勧めするポイントです。例えば、知のオープンソース化がもたらす、高速道路を抜けた後の大渋滞という比喩が素晴らしい。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月3日金曜日

小林 正観 ありがとうの神様

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編56日目


 FM PORTが閉局して、まだ3日目です。だから、まだまだ喪失感は否めない。Twitterでも、まだまだ沢山の人が喪失感を呟いている。こんな時だから、頭の中を切り替えて行こうと思う。


 無くなった事が辛いのは、それだけ恵まれていたという事。これまでが、どれだけありがたい時間だったと考え直して、まずは夏を乗り切ろう。

 

 という事で、今日お勧めする本は、全ての出来事に感謝して、言葉や行動をしていくと、良いことがありますよって言う本です。


 例えば、トイレ掃除をするとお金に困らないようになるとか。何もなくても「ありがとう」と声に出すだけで、ありがたいことが起こるらしい。まあ、とんでもないことが書いてありますが、いろいろと納得させられることもあります。


 著者の言葉をまとめると、物事に執着せず、頼まれ事をただやる事が大切とのこと。あと、掃除・笑い・感謝を生活のなかで実践し、ありがとうを口に出して言い、逆に不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないことで、神様が味方をしてくれて、幸せの本質にたどり着けるらしいです。


 私も、ちゃんと出来ている訳ではありませんが、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないように気を付けてはいるのですがね〜。


😊


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月2日木曜日

田中 角栄 日本列島改造論 (1972年)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編55日目


 此のご時世で、禁じられていた東京の会社の方との打ち合わせを、ようやく昨日実施できました。やはり、今の日本では東京抜きに仕事を進めていくことはとても難しいと実感しています。


 さて、今日お勧めする本は、そんな東京一極集中による弊害が顕著となってきた1970年代に国土開発による是正を唱えた田中角栄の本です。


 私は、この本の名前は聞いたことがありましたが、内容は知りませんでした。図書館で借りて、読んでみましたが、その政策論のスケール感や先見性など素晴らしさに、とても感銘を受けました。


 前述のとおり、概要は東京の一極集中、地方の過疎化を解消するため、工場など生産拠点の分散配置と、鉄道・道路・港湾といった物流インフラの整備を行うというものです。


 その目的が奮っています。曰く、都市、地方の別なく、愛するべき誇るべき郷里を再建し、社会に落ち着きと潤いを取り戻す事だそうです。


 含まれる情報量が多く、読み終えるのに手間取りましたが、政治家の仕事や持っているビジョンの大きさに触れることができて満足できました。


 このような書籍こそ、電子化して欲しいものです。

😊


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




2020年7月1日水曜日

諫山 正 他2名 みなとまち新潟の社会史

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編54日目


 FM PORTが閉局、停波しました。とことん、新潟ローカル、オリジナルにこだわって、情報を届けてくれた放送局でした。サッカーアルビレックスの試合をビッグスワンで観戦した際に、息子とイヤフォンを分け合って、立石さんの実況中継を聴きながら応援していたのが、一番の思い出です。

 

(;ω;)


 さて、今日お勧めする本は、みなとまち新潟の成り立ちを、あくまでみなとまちという目線から伝える本です。


 FM PORTが伝えて来てくれたことを受け止め、私も新潟らしさを大切に伝えて行きたいと思います。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


購入はこちらから!




6月に読んだ本

6月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2707
ナイス数:139

完パケ!完パケ!感想
◎クリエイトする側にいる、切実さを作品に変えていく力を持った奴と、その切実さに圧倒されつつ、それを持っていない自分とのギャップに妙な劣等感を持つ自分。作者はきっと、切実さなんて境遇に関係なく、その時になれば宿るものと言いたいのだろう。以下書抜、東京中に、日本中に、世界中にいるのだ。こういう奴が。ままならない現実を生きながら、己の中に深い深い作品世界を構築する人間が。それを自分の手で形あるものに昇華させ、ぬるま湯に浸かってぼんやりと人生を楽しんでいる連中を圧倒する。僕のような人間を、打ちのめす。
読了日:06月30日 著者:額賀 澪
感染症 増補版-広がり方と防ぎ方 (中公新書 1877)感染症 増補版-広がり方と防ぎ方 (中公新書 1877)感想
◎ウィルスについて、ほとんど知識の無い事にあらためて気付かされました。そもそも、ウィルスと細菌の違いをこの本を読むまで説明できなかったのですから。WITHコロナの時代には、ウィルス感染症に対する正しい知識が自分の身を守るのだと言うことを再認識しました。
読了日:06月24日 著者:井上 栄
プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレプリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ感想
◎筋トレ初心者の私としては、どんなメニューをどれくらいやれば良いのか教えてくれるテキストが何よりありがたい。それも、最初のひと月はゆるく、少しずつステップアップしていき、最終的には見かけだけでなく使える筋力が手に入るというからには、しばらく頑張ってみたいと思う。
読了日:06月18日 著者:ポール・ウェイド
AX アックス (角川文庫)AX アックス (角川文庫)感想
◎殺し屋兜の恐妻家ぶりが半端では無い。恐妻家というより、奥さんと息子への愛情を深く感じた。
読了日:06月16日 著者:伊坂 幸太郎
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー感想
☆ 「人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。…罰するのが好きなんだ」著者の息子(中一)の言葉です。いじめ問題の根本を「罰したい欲求」と喝破するほど大人びた息子さんと著者の日々のやりとりや、イギリスの社会問題について語られる事の多いエッセイです。  コロナ禍で問題となった自粛警察や、SNSでの誹謗中傷など、「罰したい欲求」は様々な問題を引き起こします。差別やいじめなどの問題を考える機会として一読をお勧めします。
読了日:06月14日 著者:ブレイディ みかこ
自重筋トレ100の基本 (エイムック 2630)自重筋トレ100の基本 (エイムック 2630)感想
○自重筋トレのバリエーションが100も紹介されてて良い。ただ、筋トレは週二回がベストと言うからには、週間のメニュー例をもっとたくさん、レベルごとに紹介してもらいたい。
読了日:06月13日 著者:比嘉 一雄
やりたいことをやれやりたいことをやれ感想
○いろいろな社長がいても良い。本田宗一郎さんは、やはり徹底した技術者なのだと思った。まず、自分でなんでも作ってみるという行動主義。作った物にこそ、作った人の心が宿るという哲学。生まれながらの技術者だ。藤沢武夫さんとの出会いがやはりHONDAがここまで大きくなる条件だったのだろう。ただ結局、本田宗一郎さんが、人を信じる気持ちの大きさを持ち合わせていたから、素晴らしい人材が集まったのだと思う。
読了日:06月12日 著者:本田 宗一郎
日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で感想
☆言葉が、これほどまでに自分達の文化に貢献してきた事を知ることが出来ました。〈普遍語〉〈国語〉〈現地語〉〈母語〉〈話し言葉〉〈書き言葉〉〈図書館〉〈読まれるべき言葉〉〈叡智を求める人〉〈翻訳者〉〈テキスト〉〈テキストブック〉など、この本の中で意味づけられた言葉が多く、読み通すには苦労しました。
読了日:06月08日 著者:水村 美苗
高村光太郎詩集 (新潮文庫)高村光太郎詩集 (新潮文庫)感想
◎猛獣篇の力強さと、智恵子抄の優しさがとても良かった。
読了日:06月04日 著者:高村 光太郎
できる課長は「これ」をやらない!できる課長は「これ」をやらない!感想
△中間管理職は、何のために存在するのか?それは、上司の求める成果を上げるため、部下に指示して仕事を進める事。そして、部下を成長させること。近年、部下に寄り添うマネジメントがもてはやされているが、そのほとんどは、組織にとって悪影響を及ぼす事を指摘して、組織第一のマネジメントを勧めている。 その主張はもっともですが、意外性にこだわり過ぎのきらいがある。
読了日:06月01日 著者:安藤 広大

読書メーター