2020年7月21日火曜日

三浦 しをん 神去なあなあ日常

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編74日目

 コロナ禍で、職を失う人が増えているそうだ。3次産業はお客さんの動向に左右されるのは、わかっています。しかし、ここまで国を挙げて消費を抑え込めば、当然こうなりますよね。まだまだ貯金で食いつないでいる業界を助けるためにも、感染症対策をして、GOTOキャンペーンで少しでも経済を回す手伝いをしたいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、林業の村、神去村とそこへ強制的にIターン就職させられる平野勇気の物語。もっともっと苦しい、1次産業の話です。

 しかしながら、本書には、限界集落だろうが、過疎だろうが、斜陽産業だろうが、全く関係なく日々を過ごす村の人々の様子がとても微笑ましく描かれています。そして、夏にスイカとトウモロコシを腹を壊すほど食べたりする、彼らの四季折々の暮らしぶりは実に豊かです。

 ただ、素直では無い私には「こんなにうまくいくはずがない」と思えてしまう。ではなぜ、過疎の村や、1次産業に対して暗い先入観を持ってしまうのだろう。きっと私の中のものさしがちょっと狂ってしまっているのだろう。

 厳しい現実から少し心を休めるため、神去村の豊かさに浸ってみてはいかがでしょう?

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




0 件のコメント:

コメントを投稿