2018年12月30日日曜日

2018年読書ランキング


今年読んだ本、ランキング。
今年一年で読んだ本は78冊。
再読本も多く、特に小説部門は、出会いの少ない年でした。
そんな中選んだ、今年初読本のベスト10です。

1位
森 達也
A3【エー・スリー】
今年死刑が執行された、オウム事件のルポルタージュ。いかに自分がマスコミに踊らされていたか、気付かされましたよ。法治国家にとって、世論に敏感な政治がどれだけ有害か思いしりました。
https://bookmeter.com/books/757881

2位
渡辺 一史
こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫 わ)
人の役に立つように生きようとか、人に迷惑をかけないように生きようとか考えている自分はまだまだ半人前だと思いました。
https://bookmeter.com/books/6857495

3位
重松 清
とんび (角川文庫)
不器用な男なりに親の責務を全うする主人公に涙涙です。
https://bookmeter.com/books/4138294

4位
中川 恵一
放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)
原発の是非を議論するためには放射線の知識が欠かせないと思いました。
https://bookmeter.com/books/4553694

5位
井伏 鱒二
黒い雨 (新潮文庫)
広島の原爆を描いた小説ですが、かなり冷静に客観的に書かれていると思いました。特に原爆を落とされてから、現地が平穏を取り戻していく様子を紙幅を割いているところが良い。
https://bookmeter.com/books/540112

6位
垣谷 美雨
避難所
未曾有の災害を生き延びても、決して幸運とは言い切れないこともあると言う、災害後を描いた小説。善意や常識の押し付けと言うのは、抗いづらく厄介なものだと感じる。
https://bookmeter.com/books/9017135

7位
黒川 伊保子
妻のトリセツ (講談社+α新書)
妻がどれだけ頑張っているか、気付かされた。もう少し、早く読んでいたら良かったのか、疲れちゃうからこれで良かったのか、判断がつかない。
https://bookmeter.com/books/13194789

8位
青木 理
トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 (小学館文庫)
ニュースで徳州会病院が取り上げられていた当時には想像もつかない現実があったことに気付かされた。
https://bookmeter.com/books/7525955

9位
今野 敏
去就: 隠蔽捜査6 (新潮文庫)
原理原則に従い仕事を進める主人公竜崎が、ストーカー対策チームを作れと言う上からの形ばかりのお達しにどの様に対処するのかを始め、職場の慣例を良い意味ではみ出していく様子が痛快。
https://bookmeter.com/books/13260865

10位
池井戸 潤
下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)
世渡り上手になるのではなく、まずは目の前の仕事を一つ一つしっかり取り組んでいく事が大事だと気付かされる。そして、現実の仕事に立ち向かう自分も励ましてくれる心の栄養材。
https://bookmeter.com/books/12914818