2020年7月16日木曜日

羽田 圭介 スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編69日目

 昨日、芥川賞と直木賞の受賞作が決まった様ですね。二つの賞に対する私の印象は、芥川賞は一発屋、直木賞は旬を過ぎている感じと賞自体には、あまり良い印象は持っていないのですが、受賞された三人の作家さんには、どんどん良い作品を送り出してもらいたいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、ピースの又吉さんが受賞して話題になった第153回芥川賞の同時受賞作です。

 芥川賞と言うと少し暗いイメージがあったのですが、これはとても面白い。テーマは祖父殺しです。完全犯罪を画策する主人公は、使わない機能は退化すると言う話しを鵜呑みにして、祖父に出来るだけ楽をしてもらって退化することを願って行動するのです。自分も退化してはいけないので、筋トレしたりオナニーの回数を増やしたり、訳の分からない行動をします。

 ユーモアに溢れる作品で読みやすいので、是非一読をお勧めします。
😊
 
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




0 件のコメント:

コメントを投稿