2021年3月14日日曜日

カーマイン・ガロ  スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト56日

 町内会のお手伝いに、よく集まったりするのですが、かなりの頻度で困った議論が始まります。建設的な結論に至る議論なら良いのですが、そうなることはほぼないです。そんな時の良くない発言を3タイプに分類して見ました。まず、とにかく自分の話を聞いてほしい、かまってちゃん発言。お前は分かっていないと、やたらマウント取りたがる、俺が上位発言。無意味に和ませようとして、茶化したり話を逸らす、的外れムードメイカー発言。共通点は、話をさえぎりがちなところと、声が大きいところです。まあ、なんだかんだ言っても、町内会のお仕事に参加してくれているだけでもありがたいことなんですけどね。

 さて、今日お勧めする本は、伝説のプレゼンテイター、スティーブ・ジョブズのプレゼンについて解説してくれる本です。

 本書の主旨は、アップルという企業にジョブズがどんなストーリーを作り、どう発信したか分析して、その手法を読者が役立てるように伝えることです。

 ジョブズのプレゼンを一言で表せば、ストーリーを持った演劇のようだそうです。そんなプレゼンを作り上げるポイントは三つ。まず、アナログな紙と鉛筆でストーリーを練る事。次に、聞き手がなぜ話を聞く必要があるのかという疑問に答えている事。最後に、正義の味方と敵を登場させて、旧来の敵を倒す変革を受け入れるムードを作る事。だそうです。

 確かに、私が聴いてつまらないプレゼンは、聴くメリットが感じられないプレゼンです。そのメリットをしっかり考え抜き伝えてもらえたら、それだけでそのプレゼンは成功しているように思います。

 この本で、ジョブズのプレゼンを文で読むだけでも、アップルの製品がほしくなりました。このことほど、スティーブジョブスのプレゼンがいかに優れているかを力強く証明するものはないと思うのです。プレゼンの教科書としてためになったところは、聴衆に訴えかける言葉はシンプル、具体的、感情的という三つのタイプで構成されているということ。そしてもう一つは、いかに練習に時間をかけるかということでした。

 プレゼンに限らず、言葉で物事を伝えたい人には、とても参考になる本だと思います。是非ご一読ください。



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