2020年10月24日土曜日

藻谷 浩介 他1名 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編169日目


 先日、自分が死んでしまう変な夢を見たことをきっかけに、投資について勉強を始めました。家族にわずかでも資産になるものが残せたら良いと考えていらからです。まずは、楽天証券に口座を作るところから始めています。

 さて、本日お勧めする本は、お金ではなく、里山を資産として、その恵みで生活を豊かにしようという、里山資本主義を提唱するものです。

 本書の主旨は、ある程度の自給自足の生活は、心の豊かさをもたらすよ。という事だと思いました。

 本書は、日本政策投資銀行の藻谷さんとNHK取材班の共著ですが、里山資本主義の実践者をNHK取材班がレポートし、それを藻谷さんが解説するという構成で進んで行きます。

 里山資本主義とは、一つの例として、里山でとれる薪により煮炊きを行うなど、エネルギーをお金でなく、里山の恵みで賄う半自給自足の生活です。

 若干、文言がテレビ的な表現で、論拠が薄くステレオタイプな話の進め方であるように感じ、割り引かなければいけない面はありますが、藻谷先生の話からは、沢山の気づきが得られます。

 安倍前首相のアベノミクスのように、経済を発展させて、エネルギーでもなんでも買える豊かな国にしようと言うマネー資本主義だけではなく、お金に頼らない豊な暮らしを手に入れる一部自給自足な低コスト社会を両立させて見てはどうですかという提案が、かなり魅力的に伝わってきます。

 藻谷さん曰く、電気などのエネルギーにかかる費用が地方経済を圧迫するとのこと。他にも、地方都市の優位点などいろいろな発見のある著書です。





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