2021年4月9日金曜日

岸良 裕司 最新版・三方良しの公共事業改革


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト30日

 自分もそうだったのですが、後輩の指導で一番聞く悩みは、スケジュール管理が上手くいかないということ。今更気付いたこの悩みへの処方箋は、締め切りを自分で引くこと。他人が決めた締め切りだけに頼りっぱなし、自分で何をいつまでやるというスケジュールを立てない限り、スケジュール管理の力はつかないんですよね。結果として、いわゆる一夜漬け、火事場のクソ力でやり切る状態におちいります。そういう私は今でもスケジュール管理はまるで出来ていません。

 さて、今日お勧めする本は、土木工事の工程管理を軸に、仕事のレベルアップとやりがいのアップを目指す指南本です。

 本書が説く二つの要点は、仕事の目標設定を見直すこと(ODSC)と工程の引き方(CCPM)です。

 一つ目の仕事の目標設定は、自分の仕事は何のためになるのか、とことん追い詰めて考えると、社会のためにどう役立つのかというところに行き着きます。そこまできちんと意識して仕事に取り組めば自然と仕事の品質は向上します。

 もう一つの、工程の引き方は、多くの人やグループで仕事に取り組む時、作る工程はどうしてもそれぞれの人やグループ毎に、締め切りを作ってしまうため、どうしてもそれぞれに余裕を持たせた無駄に長い工程となってしまいます。それを改善する手法は、各工程の余裕を削り、全体で余裕をマネジメントする工程管理を取り入れることで、最大の能力を発揮できるチームを作り上げることができるとの事です。

 本書は、土木工事を題材に論じられているため、土木工事だけのノウハウのように見えがちですが、全ての仕事を向上させるコツだと思いますので、是非ご一読ください。

 

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