2020年11月27日金曜日

黒木 昭雄 栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編203日目


 新潟県上越市立春日中学校1年の男子生徒が1995年、いじめを苦にして自殺してから25年が経ったと、新潟日報で報じていました。この様な悲劇があったからか、最近いじめが無くなっている様に感じます。教育関係者の努力に感謝です。


 さて、今日お勧めする本は、栃木で発生した悲惨な事件のルポタージュです。


 本書の主旨は、犯人達は最低だけど、警察も酷いんじゃ無いの?って事だと思います。


 これすごい話ですよ。本書を読んだ直後は、もう日産の車には乗りたくない、なんて思いましたしね。


 あらためて知る犯行グループの非道な行いに怒りを覚え、成敗してやりたいという自分の気持ちを抑えるのが大変でした。


 この事件は警察の怠慢にも責任があると言われているらしいのです。しかし、著者はさらにその黒幕として日産を名指ししています。日産が、企業イメージを守ることを優先したがために正当な捜査や救助を得ることなく被害者が犠牲となったというのです。被害者は、犯行グループだけでなく日産にも殺されていたのだとの事。


 単純な私はこの話を信じてしまいました。そして、自分の周りでも、組織優先の空気は良くない事だと、真剣に考えてきたいと思います。


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