2020年11月7日土曜日

雫井 脩介 クローズド・ノート (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編183日目


 毎日一冊本を紹介する、このブックカバーチャレンジ番外編もようやく折り返し地点を過ぎました。『7日間ブックカバーチャレンジ』が回って来た時、いろいろ、紹介したい本があり、七冊に絞り込む事ができなかった為、延長することにしました。特にゴールは決めていませんでしたが、紹介したい本のストックも限界があるので、今では最低一年はやってみようと、続けています。折り返し地点で早くもアップアップしていますが、あと半年、見守っていただけると幸いです。


 さて、今日お勧めする本は、女子大学生が自分のマンションで見つけた、前の住人のノートがもたらす様々な運命の物語です。


 この作品の魅力は、ノートを残した前の住人真野伊吹さんの前向きな生き方と想いの強さ、そして、それを受け止める主人公の女子大学生香恵の成長だと思います。


 私にとっては、香恵のバイト先を中心に、万年筆について語られるところがとても良いです。ここまで、万年筆について大切に語られる物語は読んだ事がありません。そして、万年筆の描写がびっくりするほど的確です。特に印象的に語られる主人公の持つドルチェビータミニのオレンジ色が、とても綺麗に思えます。ちなみに、表紙の万年筆はドルチェビータではありません。

^_^


 もちろんストーリーも素晴らしく、物語の最後には、ノートが起す奇跡に涙が止まりませんでした。文具が織りなす、奇跡の物語を是非ご一読ください。

 


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