2020年6月29日月曜日

中島 敦 現代日本文学館 李陵 山月記 (文春文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編52日目


 夕食時に、息子から学校の授業について話を聞き、国語の教科書は様々な話の載っている本だと思うと、とても良い読み物だね。と言ってました。そんな中、「お父さん達は山月記って知ってる?」って聞くから、「中島敦だろう?もちろん。持ってるよ」って言った時は、どんなもんだいって感じで、鼻の穴が少し広がってましたね。(^_^;)


 で、今日お勧めする本は、その中島敦です。33才で、亡くなった異才ですが、ギリギリまで研ぎ澄まされた文章がとても美しいのです。


 山月記の書き出しは、以下のとおりです。カッコに読み仮名をふってありますが、口に出して読んでみると、凄くカッコいい文章です。


 隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね、ついで江南尉(こうなんい)に補せられたが、性、狷介(けんかい)、自(みずか)ら恃(たのむ)ところ頗(すこぶ)る厚く、賤吏(せんり)に甘んずるを潔(いさぎよ)しとしなかった。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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