2020年6月26日金曜日

田崎 健太 偶然完全 勝新太郎伝

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編49日目


 本には書いてある事に学びがある本と、内容はさておき、読後考えさせられて学びがある本があると思います。今日お勧めする本は、後者の外側を味わう本として紹介します。

 昭和の大スター勝新は、とにかく破天荒でめちゃくちゃ。昼間から取材に訪れた著者を蕎麦屋に連れて行き、板わさで熱燗を差しつ差されつ取材を受けるなど、スターだったら何しても良いだろう的な話が満載です。

 しかし、平成、令和と時を経て、この様なスターはどこにもいません。昔はいた妾を持つスターも政治家も、今は週刊文春に暴かれて絶滅危惧種です。ビートたけしが破天荒の生き残りかと思えば、北野武となって時代にうまく適応しています。

 ああ、良い世の中になったね。と、思えるかどうか?この本を読んで考えさせられました。

 

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。 


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