2020年6月13日土曜日

有川 浩 三匹のおっさん (新潮文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編36日目


 新潟県も木曜日に梅雨入りしました。ジメジメした天気が続くと思いますが、こういう時こそ、晴耕雨読と言う通り読書で過ごす週末も良いものですね。

 こんな時には、読みやすく、スッキリ痛快な読後感の小説がオススメです。そこで有村浩さんですね。

 本作、「三匹のおっさん」ですが、まず三匹のおっさんそれぞれキャラが良いです。そしてなんといっても事件の設定や結末の気持ちよさが素晴らしい。その結末の大半は自分たちは警察ではないからと裁きは人任せ、あくまで守るべきものを守るためだけに動いている、このポリシーが揺るがないところが、なんともわたし好みです。

 年の功とでもいうような、人生観の深さや、寛容さの表現もグッド。特にお勧めは第4話の子供と社会における考察の深さが秀逸です。まさに現代版時代劇というべきこの作品。第二弾も出てますので、ぜひ読んでみて下さい。


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。

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