2021年1月27日水曜日

佐藤 優 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書) (日本語) 新書 – 2019/4/6 (著

 


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編264日目

 日経新聞によると、学校教育に大きな変化がありそうです。中央教育審議会の答申です。そもそも、4月から全ての小中学校で学習用端末を利用した授業が始まるとの事ですし、そのための、教員の指導力を向上するための制度改正などの答申に、算数や英語などの教科担任制を教員養成の体制見直しを進める事が含まれているそうです。小学校で教科担任制というのにも抵抗がありますが、それより、ICT(情報通信技術)を活用した学校教育と言うのも、先行き不透明で不安を感じます。子供達の教育にプラスになる改革となってほしいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、現代の知の巨人とも言える著者による知的生産性を高めるための指南書です。

 本書の主旨は、情報過多な時代では、インプットする情報をきちんと選ぶよう気をつけましょうって事だと思います。

 著者は毎月平均2冊の本を執筆し、その他にも多数の連載を抱えています。ひと月に書く原稿は、1200ページに達し、そのために500冊の本に目を通すそうです。そんな著者が読者に問いかけるのは、スマホでSNSやネットニュースなど手軽にインプットした情報は、量は多いが本当に自分のためになっていますか?と言うことです。そして、知的生産の技法を磨き、コミュニケーション能力を高めることで、読者が人生そのものの充実度を高めていくと言うのが本書の目的だそうです。

 本書でなるほどと思ったことは、教養力アップの方法として、高校の教科書を学び直すこと。リアルタイムの情報は新聞で、過去の情報は本でインプットするのがはやいこと。ネットニュースではなく、NHK NEWS  Webを見ること。ジャパンナレッジなど、良質な情報に触れるためには有料のサービスも活用すること。スマホの独学アプリも役に立つこと。アウトプットは、手書きのノートの効率が良いこと。

 その他にも、知的生産性向上のためインフラ整備として、お金の使い方や、コミュニケーション、休息についても述べられています。

 かなり多岐にわたる内容ですが、一つ一つが短いので読みやすいです。ぜひご一読ください。

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