2020年12月11日金曜日

伊坂 幸太郎 サブマリン (講談社文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編217日目


 新聞で読んだのですが、児童手当について、世帯主の年収が1200万円以上の場合は支給をやめるそうです。これは、2022年10月支給分からとの事で、政府はこの浮いた財源を待機児童解消に向けた保育所整備に充てるとの事です。私は、どれだけいるかわかない年収1200万円の人には申し訳ないけど、こう言う改正なら大歓迎です。


 さて、今日お勧めする本は、以前紹介した、『チルドレン』という作品の続編です。


 前作にも増して、型破りな家庭裁判所調査官の陣内が家庭裁判所に送致されてきた犯罪少年たちに対して、痛快に喝破しまくりです。


 陣内は、一筋縄ではいかない犯罪少年に「お前があからさまに法律違反をしているのが分かったら自分たちが叱られるから、表面的にいい子にしていろとは言いにくいけど、頼むからいい子にしてろ」と、言っちゃうような人です。


 最近は、少しでも法に触れた行為が世間に知られると、ネットで袋叩きにあうような、了見の狭い世の中になってます。そんな過剰反応とも言える世論に流されないためにも、陣内のはちゃめちゃな屁理屈に付き合う事は、とても大事な事に思えて仕方ありません。


 本書も前作からブレることなく、少年と犯罪と正義と世間について独特の考え方が展開されていく、爽快感を味わうことが出来ました。


 マスクをしていないと叱られるような、面倒くさいこのご時世。ぜひ、皆さんもこの爽快感を味わってほしいと思います。


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