2020年12月20日日曜日

谷川啓司 がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん"の話

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編226日目


 今年はインフルエンザの流行が始まっていないとの事。コロナ対策が思わぬ成果を出しています。私は、インフルエンザは季節的なもので、防ぐことは出来ないと思っていましたが、みんな本気を出して感染症対策をとれば防ぐことができるのだと思い知らされました。


 さて、今日お勧めする本は、ガンについて常識だと思っていた事を覆してくれる本です。


 この本の主旨は、ガンになったとしても、あわてないで天寿をまっとうするように生きることができるんではないか?っと言うことです。


 まず、本書で語られるのは、ガン細胞そのものに痛みや苦痛を引き起こす性質は無いことです。ガンの本質は、役に立たない細胞が異常増殖して正常な細胞の働きを阻害する病気だとの事。ガンそのものが苦痛なのでは無く、正常な細胞が機能しづらくなって苦痛をもたらすとの事。


 しかし、いくらガン細胞が苦痛を引き起こさなくても、命を縮める事は確かです。そのガンに対する三大治療、手術、放射線、抗ガン剤についてそのメリット、デメリットについてもちゃんと教えてくれます。その中で、一番大切なのは、治療の目的だそうです。


 本書の評価が分かれる点は、このガン治療の目的という点だと思います。本書では、ガン治療では、時として完全に治ることを目標に設定しない方がいいと説いています。


 それは、ガンを完治させることが現時点では難しい事から、ガンに侵されていても、完治ではなく元気に天寿をまっとうすること、つまり延命を目的にしてはいいのでは無いかという提案です。


 私は、本書の考えに賛成で、とても良い考え方だと思っています。そもそも、ガンが増えてきたのは、単純に他の病気で死ななくなっただけの話で、ガン罹患と老化は同義と言っても差し支えないようです。


 今はかなり身近となってしまったガンに自分が罹った時のことを想定するためにも、ご一読ください。



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