2020年12月21日月曜日

誉田 哲也 あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編227日目


 昨夜は、お笑い最大のイベントMー1グランプリが生放送されました。放送中何度もコメントがありましたが、コロナ禍で開催した事には、関係各位のご尽力に本当に感謝です。私は毎回録画して一人都合の良い時に観るのですが、今年は家族と生放送を楽しみました。隣で笑い転げる息子を見て、お笑いは家族みんなで笑って観ると何倍も面白い事に気が付かされました。


 さて、今日お勧めする本は、輪廻転生を扱ったホラーサスペンスです。

 

 主人公は、興信所を営む曽根崎栄治です。プロローグでは、いきなり主人公が拘置所にいるところから始まります。


 本編では、曽根崎の前に、女子高生・民代が現れます。民代は、十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ栄治の娘だと言い、二人の人物を探して欲しいと依頼してきます。半信半疑ながら曽根崎が調査を進めるうち、民代は、調査対象者のどちらかが世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の犯人だと言いだします。


 そもそも、民代とは何者なのか?親子であるから当然のことですが、出会った当初から真弓の雰囲気にそっくりです。


 最後はページをめくるのがもどかしいほど、のめりこみました。他の読者さんのレビューにもあるとおり、ストーリーが途中である程度分かってしまうのですが、先の読める話をどうやって書き進めていくのか興味深く、かえって物語の面白さを引き立てているようで、震えました。 正直、最後にある描写にはちょっと耐えられませんでしたが。そんなことがあっても読んで良かったと思える作品でした。



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