『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編138日目
元TOKIOの山口達也さんが昨日、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されていたそうです。私の様に、彼の復活を信じていた人も多かったと思うのですが、大変残念なニュースです。なかなか、依存症と言うものは克服できないものなのでしょうか。
さて、今日お勧めする本は、伊坂幸太郎さんの十年以上前の作品になります。
この作品は、鮮やかな伏線回収と大どんでん返しを味わえる作品です。小説をとことんエンターテインメント化しまくった究極の姿と言っても良いのじゃないかと思います。
ただ、とっつきにくいところもあるかもしれません。「一緒に本屋を襲わないか」と言うセリフなど、訳の分からない断定口調は、伊坂幸太郎さんの魅力ですがついていけない人も多い気がします。
さて、概要ですが、普通の大学生で、正義や勇気などとは縁のない生活を送っていた椎名が、強盗やペット殺し、殺人といった事件に関わる隣人に巻き込まれていくストーリーを、河崎、ドルジ、琴美というメイン三人の物語と絡めつつ、二年前と現在をカットバックする形式で語られていきます。変わらないものと変わったこと、巧妙な伏線が後の話と結びついた時に現れる、この物語の深遠な世界が最高です。
テーマとなる、動物虐待と人種差別に対する嫌悪感等、作者の意思が前面に出ているところも作者ならではでGOOD。セリフの巧さは相変わらずで、かつ、すごく丁寧に書いてあるのが最高です。
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。
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