『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編132日目
いよいよ、菅内閣が発足しました。メディアでは、目新しさが無いとか、安倍さんのいない安倍内閣だとか、揶揄する声も聞きますが堅実な仕事に期待したいと思います。
さて、今日お勧めする本は、『グラスホッパー』から始まる伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの最新作です。
この小説の魅力は、主人公で超一流の殺し屋の「兜」が恐妻家であると言う設定です。
この、兜の恐妻家ぶりが半端ではありません。殺し屋ですから、夜遅く夜食を食べることもありますが、カップラーメンは食べません。なぜなら音がうるさく、妻を起こしてしまうとまずいからです。そして、兜は最強の夜食魚肉ソーセージに行き着くのです。
一事が万事、奥さんや息子に気を使って生きている兜の姿は、ある意味不自由でもあり、決して幸せそうに見えないのですが、兜にとっては十分満たされた生活だったようです。恐妻家というより、奥さんと息子への愛情を深く感じました。
凄腕の殺し屋としての描写もとても良く、エンターテインメント性の高い小説ですが、結構泣き所もあります。
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。
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