2020年12月8日火曜日

ジョージ・S・クレイソン 他1名 バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編214日目


 PayPayがハッキングされたとの報道がありました。加盟店の名称、住所、代表者名など2000万件超の情報が流出した恐れがあるとの事です。一方、一般ユーザーの個人情報は流出していないという事なので、かすり傷にも満たない事件に思いますが、どうなのでしょう?だから、ネットは危ないなどと後ろ向きにならない方が賢明な事と思います。


 さて今日お勧めする本は、先日紹介した、漫画の原作です。その中でも触れましたが、しっかり紹介しておきたいと思いました。


 この本の主旨は、バビロンの大富豪の教えは、お金を増やす魔法ではなく、倹約と勤勉を勧める人生訓。って事だと思います。


 漫画の方にもあった、大富豪の7つの教えとか5つの黄金法則とか、キャッチーなのは否定しませんが、この本はお金の事だけで終わる内容ではないと思います。私は大きく三つの教訓を得ました。


 最初の教訓は、自分の収入の9割の支出で生きる事。これは前回も説明した通り、有名な教えです。貯金だけではなく、その範囲で倹約して生きる知恵が大事です。


 次に、本当に信頼できる人を見極め、その人を活用する事。これはいろいろな書き方がされています。例えば、うまい儲け話に騙されるなとか、その道のプロに投資しろとか、金持ちのやり方を真似ろとか、とどのつまり、人間関係を大切にしましょうと言う教えと私は理解しました。


 最後は、勤勉である事が最大の財産である事。本書は、九つの短編からなっているのですが、それぞれの主人公は、楽して儲けているわけではなく、必ず苦労をしています。逆境から這い上がるのは、結局勤勉であることしかないよ。と言う事が著者の一番のメッセージだと思います。


 前回の漫画でも教えの概要は掴めますが、やはりこの作品は原作に触れてほしいと改めて思いました。漫画では、いろいろ端折られている大切な箇所が多いのです。漫画より、昔話のような寓話っぽい感じが増して、教えもありがたく感じます。

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