2020年12月15日火曜日

畝山 智香子 ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編221日目


 新潟日報によると、新発田市の東小学校が、本年度の学校給食表彰で文部科学大臣賞を受賞したとの事です。本年度は、12校受賞した内の一校との事ですから、大変めでたい話だと思います。最近の給食は、私が食べていた頃とは違い、地場食材を活用し、米飯が増え、郷土料理なども取り入れるなど、食育に取り組んでいるそうなので、ありがたい事だと思います。


 さて、今日お勧めする本は、食品の安全基準について、学ぶことの出来る一冊です。


 この本の主旨は、食品の安全性に関するメディアの情報はあてにならないので、煽られない様気を付けて、って事だと思います。


 本書では、残留農薬、食品添加物、発がん物質について、それぞれどんな影響があり、食品として安全とされる基準値がどのように決められているかを、詳しく解説しています。


 特に食品添加物については、安全に流通させるために使用しているものがほとんどなのですが、悪いイメージを持っている消費者が多い事。天然の食品が安全である様に有り難がられているが、実は危険な物もあることなど、著者は訴えています。


 食品に限った話ではありませんが、根拠が歪められ、ニュースとなる様な話には、気を付ける必要がありそうです。


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