『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編216日目
75歳以上の高齢者が医療機関で払う窓口負担の1割から2割への引き上げを巡り、対象者を単身世帯で年収200万円以上とすることで菅義偉首相と公明党の山口代表が合意したとの事です。所得上位30%の約370万人が該当するそうです。先日紹介したお金の大学では、日本の医療保険制度は世界一だから保険は要らないと書いてありました。今回のニュースは、一見高齢者が大変なように見えて、やはり手厚い社会保障の状況が見いたように思いました。
さて、今日お勧めする本は、一時世間を騒がせた、生活保護についてのルポタージュです。
この本の主旨は、国の税収の10分の1に迫る生活保護について、国民全体がちゃんと知っておくべきでは無いか?って事だと思います。
生活保護受給者が2011年7月で過去最高の205万人と過去最高を記録。生活保護費への予算は国の税収40兆円の10分の1の4兆円に迫っています。
生活保護受給者の中には、高齢者でもなく怪我や病気で働けなくなったわけではなく、働く力がありながら生活保護を受けているという人たちが25万世帯もあるという。
働く事が出来ず、生活する事が困難な生活保護受給者は大半でしょうが、中には?と思われる人もあるそうです。
例えば、派遣切りなどで仕事を失った人が次の仕事になかなかつけず、生活保護を受け始めると何もしなくてもお金が貰えるので再び働こうという気力が起こらず、その生活から抜け出せない人もいるとの事。
本書を読んでいると、明らかに制度設計とその運用のミスでは無いかと思うところが、多々あります。セーフティーネットと言うより、まるで蜘蛛の巣のようで、一度嵌ると抜けられない制度のようです。
センセーショナルに書いてある事は話半分にしても、知る事は大事と思います。ぜひご一読ください。
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