2020年12月26日土曜日

久繁 哲之介 競わない地方創生 ―人口急減の真実―

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編232日目


 今日の新潟日報に今年の関越道の立ち往生を受け、NEXCOが躊躇なく通行止めするという対応策を発表したようです。これは本当に歓迎すべき対応策なのか、私は大いに疑問に思っています。大雪が降って、立ち往生したのは道路管理者のせいというのは、一部は正しいようで、反面怖いことと思います。なぜなら本来、そんな雪の日に移動することは自己責任という考え方もあると思うからです。こうやって、世の中は安全性と引き換えに自分の選択肢を放棄していきます。私には辛いトレンドです。

 さて、今日お勧めする本は、地方創生のための地方公共団体の施策をビジネスモデルに還元してわかりやすくダメ出ししてくれるものです。

 本書の主旨は、地方創生はどこにも真似されないブルーオーシャンを目指しましょうという事だと思います。

 本書を通じて語られるのは、「地方創生と地方自治に、ビジネスの基本を活かしたほうが成功すると思いますよと言う主張です。

 成功事例としてあげられた「ますがた荘」は地元の好きなお店だったので、それが全国区のビジネス本で絶賛されている様子は、我が事のようにうれしく思いました。

 一方、地方公務員へのダメ出しには耳が痛いのですが、首尾一貫して語られる顧客目線については大変勉強になりました。役所のとるべき戦略は、大企業向けの効率戦略、いわゆるファストフードの価格競争ではなく、地元の食材や人材を活かしたスローフードのような、人のつながりの価値を売る交流戦略であるべきとのことでした


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