誉田 哲也 武士道シックスティーン (文春文庫)

『７日間ブックカバーチャレンジ』番外編185日目

　新型コロナがまた流行ってきました。ようやくGOTOキャンペーンなどで、回復してきた景気を冷え込ませてはいけません。例えば、MARSだって、絶滅しているわけではないのと同じく、新型コロナも無くなるわけではありません。まずは、コロナの撲滅など荒唐無稽なものではなく、具体的で達成可能な目標を立てることだと思います。

　さて、今日お勧めする本は、剣道に打ち込む、2人の女子高校生が主人公の青春小説です。

　この作品の魅力は、かたやストイック、かたや自然体、相反する２人の女子高生香織と早苗。この2人のコントラストだと思います。

　その二人が剣道を通じて互いを認め合い、競い合い、人生の一歩一歩を登っていくところが、丁寧に描かれていきます。

　そして、香織に訪れる、青春の迷い。それは、徹底的に周りを巻き込み迷惑をかけてしまいます。この迷いの描写が青臭くて良かったです。そして、その先に出会った武士道。最後の試合も良かった。

　青春ここにありという一冊。セブンティーン、エイティーンと続編もとても面白いです。

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