『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編177日目
大阪都構想の是非を問う住民投票が今日の午後8時で締め切られるそうです。投票率は、前回を少し下回っているとのこと、どんな結果になるのか、楽しみです。
さて、今日お勧めする本は、以前紹介した、鴨川ホルモーの万城目学さんによる、大阪のお話です。
今回の作品の魅力は、こんなバカなことがあるわけないけど、大阪の人ならやりかねない。と思ってしまうところです。
主人公が会計検査院と言うところも斬新です。その会計検査院の調査官、松平が検査対象である組織を調査していくと、大阪に隠されたとんでもない秘密に行きついてしまいます。
そしてもう1人の主人公ともいえる、女装癖のある中学生、大輔がまた良い感じでストーリーを展開していきます。
著者は、本当にとんでもない設定を文章力で、100%無いとは言い切れないと思わせるところまで、持っていくところがすごいと思います。
このプリンセストヨトミでは大阪国などというとんだほら話をスリリングに展開。大輔の女装癖などというわけのわからない設定がピタリとストーリーに寄り添っています。大きなテーマとして、親子の絆という大事なテーマを盛り込むことも忘れていない。これは、この人しか書けないと思わせる一作です。
0 件のコメント:
コメントを投稿