2020年11月20日金曜日

水野敬也 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編196日目


 新型コロナの第三波が来ています。実効再生算数こそ、1.2から1.4の間で、爆発的な感染には至っていませんが、今回は重症者が第一波のレベルに迫っていることと、地方まで広がっている事が気がかりです。クリスマス商戦への影響が心配です。


 さて、今日お勧めする本は、夢をかなえるゾウシリーズの最新作です。


 この本の主旨は、結局『夢』って使い方によって良し悪しだよ、って事だと思います。


 本書は、夢をかなえるゾウというタイトルでありながら、夢を追う事のデメリットについて述べられているところが最大のポイントです。


 主人公は余命3ヶ月と告げられたサラリーマン。残された時間の短さに絶望しながらも、ガネーシャの課題をこなし、残される家族のために人生を全うしようと奮闘します。


 また、本書には、新しいキャラクターの死神が登場しますが、とても心に刺さる名言を何度も主人公に与えるのです。この死神が優しく、私のお気に入りです。


 死を目前に、かなわぬ夢を持つ事の良し悪しに悩む主人公に、ガネーシャは説きます。夢をかなえる事が『良い』とされればされるほど、夢をかなえて無い事は『悪い』ことになる。今、世の中の人達が感じている苦しみの多くは、『夢』が生み出していると。


 その後、主人公は夢を手放すための課題に取り組みます。主人公が死を前にして、幸せとなるのか、不孝となるのか、ぜひ、皆さんにも読んで確かめていただきたいと思います。


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