『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編184日目
最近、自分の持ち物の見直しをしています。財布、携帯などなど。必要最小限の状態に近づけたいのです。特に、携帯については、一つ持って行けば、全て済ませられるように、手帳型のスマホケースに変えてみました。しかし、携帯とカードは一緒にするのは良くないとか、思惑通りになりません。なんといっても、手帳型は蓋の開閉が必須で、それが面倒です。一週間、持ちそうにありません。次はアルミバンパーを試してみようと考えています。
さて、今日お勧めする本は、日本を代表する芸術家、岡本太郎のエッセイです。
この本の主旨は、表紙にもあるとおり、常識人間を捨てろ。です。
本書は、岡本太郎が自分の経験などを振り返りながら、常識を捨てろ、自分自身の慣習を捨てろと、読者に対して檄を飛ばしまくる本です。
本書の冒頭から、人生は積み重ねではなく、逆に積み減らすべきだと言う。なぜなら、ほんとうに生きるには、瞬間瞬間に生まれかわって運命を開くのだとの事。その為には、心身とも無一文、無条件でなければならないと言うのが、著者の主張です。最初からかなりぶっ飛んだ主張です。
この本で、私が好きな言葉は、あれかこれか迷った時の言葉で、「危険だ、という道は必ず行きたい道なのだ。ほんとうはそっちに進みたいんだ。」と言うところです。人間は弱いから、なんとか理屈をつけて安全な方を選んでしまう。それでは、自分の運命を切り開くことはできないそうです。
全体を通して、熱い言葉で檄を飛ばしており、最初はその熱さに辟易し、それほど良い本には思えなかったのですが、改めて読むと、一言一言が心に響いて来ます。最初の印象は悪いものの、じわじわと愛着の湧いてくる不思議な本です。皆さんも是非ご一読ください。
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