『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編202日目
昨晩のNHKニュースで、東京都からの飲食店への時短要請にかかる報道を見た。インタビューに答える飲食店経営者は、これまで二度も時短要請に応えてきたが、今回は時短営業はしないと言っていた。時短営業のたびに売り上げが落ち、経営がもたないとの事。時短営業による感染抑制効果を見せて欲しいと言っていた。まさにその通りだと思います。都は時短要請に応えた店舗には、40万円の助成をするそうですが、他の使い道を考えた方が良いのでは無いかと思います。
さて、今日お勧めする本は、まるでクイズ本の様に、とっつきやすい哲学の本です。
この本の主旨は、読んで覚えるよりも、答えが出なくても考える事がずっと大事ですよ、って事だと思います。
本書は、あり得ない話を元に哲学的な思考を展開していく本です。
「列車の暴走で40人が死にそうなとき、5人だけ死ぬほうにレバーを切り替えられるとしたらどうするか」 NHK「ハーバード白熱教室」で取り上げられた「トロッコ問題」や、自分を食べて欲しいと願う豚の肉を食べることは正しいことか?
など、100ものテーマがあり、哲学辞典のような要素もあります。
読んでいて思った事は、道徳的に正しい事が最良の結果をもたらすとは限らない事です。逆に合理的なことが道徳的とは限らない事は、容易に想像がつくと思いますが。道徳的でありたいというのは、良心を裏切りたくないという自己の欲求であることに考えが至れば、逆に一見道徳的では無いが合理的に正しい事こそ、道徳的であるという考えも十分に成り立つように思います。
本書に戻って、“考えるためのシミュレーション・ツール”として、「思考実験」をためしてみて下さい。身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、多岐にわたるテーマから選りすぐった簡単に“答え”の出ない、哲学・倫理学・論理学の100の難問が掲載されています。
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