『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編257日目
今日の新潟日報で、新型コロナワクチン接種が新潟県でも来月末から始まるそうです。2月下旬から医療従事者に接種を開始し、3月下旬から高齢者への接種が始まる予定とのことです。これまでかなりのハイリスクを背負ってお仕事されてきた医療従事者の皆さんや、高齢者の方々は大変怖い思いをしてきたと思いますが、もう少しで感染リスクがぐんと下がりますので、あと一息頑張って欲しいです。ワクチンに対するデマをSNSで拡散する人たちもいるようですが、まずは接種が淡々と進む事を祈ります。
さて、今日お勧めする本は、医療行政をテーマに取り上げてベストセラーとなった小説です。
本書は、舞台となる東城大学病院で、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術を専門とする天才外科による、チームバチスタが抱える闇を、万年窓際講師である主人公と、厚生労働省の変人、ロジカルモンスター白鳥が暴いて行く爽快な物語です。
本書の魅力は、なんと言っても際立ったキャラクターの強さです。主要な登場人物には必ずキャッチフレーズが付いています。例えば、主人公の田口は万年窓際講師、準主人公の白鳥はロジカルモンスター火喰い鳥、上司の高階病院長は小柄なロマンスグレーなどです。
私は、特に白鳥のキャラが素晴らしいと思いました。東條大学病院の問題に取り組みつつ、日本の医療に関する問題点をしっかりと憂い解決策を持っているところが良いです。田口とのコンビネーションも最高でした。でも、敵役とも言えるチームバチスタのリーダー桐生先生のカッコよさも作品を引き立てていますね。
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