『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編256日目
先日は後輩のプレゼンのリハーサルがありました。私が就職した26年前は、パワーポイントなんて見たことも聞いたこともない状態でしたが、今の新人たちは、パワーポイントを使ったプレゼンが必須課題とされているのですから、時代を感じます。そのうち、YouTubeによる動画配信が研修の課題になる日も来るんですかね。
さて、今日お勧めする本は、プレゼンの基礎体力とでもいうべき説明力を養うための本です。
この本の主旨は、分かりやすい説明かどうかは、相手がどのように感じているかにどれくらい気付けるかにかかっているよって事だと思います。
まず、最初の印象はこの本自体が分かりやすいという事でした。著者の言葉で「人に正確に意図を伝える説明技能は、仕事でも日常生活でも、私たちにとってますます欠かせない能力となってきています」と言っている通りで、本書はプレゼンテーションだけに限らず、様々な場面での説明に応用できる内容となっています。
その中でも、「情報を聞き手の脳に理解させる(染み渡らせる)ことは、空のビール瓶に口から、ゆっくり少しずつ液体を流し込むようなイメージで行うこと」とか、「分かりやすい説明とは、聞き手側の労力を軽減してあげる代行サービスであるということ」など、非常にためになるコツを知ることができました。
そして最後に、「分かりやすく説明することが本当にいいことなのか?」というところまで踏み込んでいるところが、逆説的で深く面白いと思います。
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