2020年10月30日金曜日

小林 正弥 サンデルの政治哲学-<正義>とは何か (平凡社新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編175日目


 くら寿司でGo To イートを利用するとほぼ無料で繰り返しお寿司が食べられる「無限くら寿司」が話題だそうです。2名以上でネット予約して、くら寿司で1000円以上精算した事をネットに登録すると1人1000円のポイントがついて、次回以降の飲食に使えるそうです。これを繰り返すと言う仕掛けです。税金の無駄遣いだと言う声もあるそうですが、飲食店の売り上げ回復が目的の制度ですから、何ら問題ないかと思います。まあ、くら寿司は新潟にあまりないですけど。

 さて、今日お勧めする本は、NHK「ハーバード白熱教室で知られるマイケル・サンデル教授の思想をその解説だった著書が、サンデル教授の著書を解説してくれる本です。

 本書は、用語がちょっと難しいところも、白熱教室などでの話を織り交ぜるなどして、読み易いよう工夫してあり、とてもわかりやすいです。

  正義と善の関係をテーマに持つサンデル教授は市場経済至上主義を批判し、「最大多数の最大幸福」や「自由尊重主義の正義」に異を唱え、美徳の促進としての正義、「善ありし正義」の可能性を提起しています。

 私には、巷にあふれる正しさは果たしてどのような考え方に基づくものか、改めて考える機会を持つことができました。

 新たな知見を得る機会として、ぜひご一読をお勧めします。


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