『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編161日目
福島第一原発の放射性物質を含んだ「処理水」について、政府は海に放出する方針を固めたそうです。風評被害を心配する人も多いでしょうから、十分な対策と説明を行い、出来るだけ納得してもらえるよう、進めてもらいたいと思います。
さて、今日お勧めする本は、『君の膵臓をたべたい』の作者による、いじめを扱った作品です。
この本の主人公は、ある日なぜかばけものになってしまった少年です。この主人公が夜の学校に忍び込むと、クラスでいじめられている女の子に出会います。その子と会って話していく中で、主人公が葛藤していくと言う話です。
まず、主人公がばけものである点に驚かされますが、それ以上にいじめについて考えさせられる本だと思いました。学校生活を送る若い人たちにぜひ読んでもらいたいです。いじめが存在する教室では何が正義なのか、自分の心にどう折り合いをつけるのか。この事を考える良い題材です。
ただし、まったく訳のわからない設定や、収束させずに散らかった伏線が多すぎて、読み終わったあとに不満を持つ人はきっと多いと思いますが、それ以上に、いじめの描写が深く、鋭く、自分に突き刺さりました。本作品の一部を切り取って、道徳の時間に使ってみてほしいと思います。
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