『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編146日目
猛暑が和らいだと思えば、もう今日から10月に入りました。いろいろな事が変わるそうですが、気になるのは、酒税の改正。ビールと日本酒は下がり、第3のビールとワインが上がるそうです。私にとっては嬉しい改正。値段に反映してもらえるのが待ちどうしい。
さて、今日お勧めする本は、東野圭吾さんには珍しい、サバイバル系SF小説です。
この本から思うのは、世の中は、多くの人によって支えられている事。やっぱり物だけでは幸せにはなれそうもないな、という事です。
もう少し詳しく言うと、突然誰もいなくなった都会で13人の男女がグループサバイバルする物語なのですが、そこに様々な哲学的命題が含まれていると思います。例えば、「善悪とは何か」「人はなぜ生きるのか?」「合理的vs人情的」「豊かさとは?幸せとは?」等々。作者が普段のミステリーでは書きたくてもかけないテーマをふんだんにちりばめている様に感じました。
想像力がついて行けない難解な設定も、巧みな情景描写で、すごくリアルにこの世界を体験出来ます。
先にも述べましたが、現代の物質文明は結局それを支える人によって、幸となりうるということに気付かされました。豊かな物質だけ残されてもそれを支える人がいなければダメ!これも作者特有の町工場の目線だと思いました。
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。
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