2020年10月26日月曜日

澤宮 優 ドラフト外: 這い上がった十一人の栄光 (河出文庫)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編171日目

 今朝テレビのニュースで、今日の17時からドラフト会議が行われるとの報道がありました。早大の早川隆久投手が注目されているようです。彼は確かにすごい投手だったのですが、3年生まではあまり成績を残せていなかったそうです。それが、小宮山監督という指導者に出会い、才能を開花させて今年ドラフトの注目株までなったそうです。やはり、指導者ってのは大切なのだと思いました。

 さて、今日お勧めする本は、間口の狭いプロ野球界に、ドラフト外で入団し活躍した11名の選手のドキュメントです。

 本書の主旨は、プロ野球選手になるのも大変だけど、そこから先がもっと大変だよ。って事だと思いました。

 この本には、ドラフト外という、エリートとは程遠く、プロ野球界に駆け込み乗車をしたような選手達が、誰にも真似のできないような記録を残して行く爽快な実話があふれています。

 特に広島の大野投手と、ヤクルト古田の控えだった野口捕手の話が良かったです。

 登場する選手たちは一様に一軍に上がる事を夢に見て、二軍で並々ならぬ努力を重ねています。しかし、その後一軍に上がってしまえば、一軍に居るのは当たり前のように次の目標を掲げ向かって、さらなる努力を続けています。まさに、夢や目標が進化しているのです。

 よく言われる、夢を持ち、その夢を叶える事はもちろん大切でしょうが、その夢が進化して行くことは、もっと大切なように感じました。


購入はこちらから! 




0 件のコメント:

コメントを投稿