『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト35日
昨夜、田中邦衛さんの追悼番組ということで「北の国から」を放送したらしい。録画したものを家族が観ており、少しだけ観ることができたが、有名な泥のついたピン札のシーンだった。何度観ても良いシーン。あれだけ価値の高い二万円ってなかなかない気がする。
さて、今日お勧めする本は、お金と幸せについて考える小説です。
主人公は一男。一男は、弟の三千万円の借金を肩代わりし、その事をキッカケに妻と子とも別れ、夜もパン工場でバイトをしながら、ギリギリのお金で暮らしています。そんな時、福引でもらった宝くじが当たり、一男はいきなり億万長者になります。
3億円ものお金がありながら、それでも幸せになる自信のない一男は、大学時代の友人、九十九に会いに行きます。九十九は「お金と幸せの答えを見つけてくる」と言い残し、それ以来15年も会うこともなかったのですが、今ではITの起業家として成功し、資産家となっています。
一男と会った九十九は、お金を湯水のように使うパーティーを開き二人はどんちゃん騒ぎを楽しみます。しかし、一男のお金と幸せの答えについての質問に答えることはなく、九十九は一男の三億円と共に姿を消します。
一男は、九十九と消えた三億円を取り戻すため、かつて九十九の会社で働き、会社の買収益で億万長者になった、十和子、百瀬、千住と会い、それぞれのお金に対する話を聞いていきます。果たして一男は九十九に辿り着くことはできるのか?
お金について、考えさせられる物語でした。人それぞれのお金への向き合い方がそのままその人の人生を映す鏡になるという事を観じました。お金と幸せについて考えるなんて事はあまりないとは思いますが、ちょっとした気分転換にどうぞ。
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