『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト25日
デスクワークのサラリーマンの私にとって、自前の商売道具と言えるものは数少なく、万年筆とメモ帳、関数電卓といったところでしょうか。その中でも関数電卓はじっくり考えて選んだ機種なので、非常に愛着があります。今はスマホにも関数電卓のアプリが入っているのですが、仕事で使うのはやはりアプリではイマイチなんです。定年も延長になる様なので、あと15年しっかり働いてもらいたいものです。
さて、今日お勧めする本は、関数電卓の使い方から、数学、物理の深淵に迫る、幅の広い実用書です。
本書は、関数電卓の選び方から、それぞれのキーの使い方、関数の役割と使い方をわかりやすく解説しているのですが、著者の電卓に対する愛情が半端ではなく伝わってきます。
結局のところ、関数電卓の使い方はその機能と関数に対する理解の度合いにより大きく異なります。そこで著者は本書のページの大半を、関数の果たす役割と社会における応用に費やしています。著者曰く、「三角関数や指数・対数は習ったことはあるけれどもう忘れてしまった、けれどもこれから関数電卓を使い、それらの計算を行う必要がある」大学の新入生が想定される読者像であるとのことです。つまり、高校数学レベルの知識のリフレッシュに最適だということなのだと思います。
また、各章末に添えられるコラムが、関数電卓愛に溢れており、微笑ましいです。そのようにして語られる関数に関連する説明はわかりやすく実用的です。理系の人間なら、読み物としても十分楽しめると思います。
マニュアルとして十分実用的でありながら、楽しく数学、物理を身につけることができる本です。文系の方でも参考になるところは多いと思います。是非、ご一読ください。
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