2020年7月31日金曜日

長月 天音 ほどなく、お別れです

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編84日目

 今日お勧めする本は、新潟県出身の作家さんのデビュー作。セレモニーホールの視点から見た、お葬式にまつわる小説です。

 作者の葬儀場でのアルバイト経験から、その業界の描写が細かく、あのお葬式の雰囲気が実に生々しく伝わってきます。送る人、送られる人それぞれが悔いなく次の一歩を踏み出せる様に働いている、スタッフの苦労や真心が伝わってきます。

 途中、霊感と言う飛び道具が出てくるため、トンデモ話のように感じるところもありますが、生と死について考えさせられる良書と思います。

番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。




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