2020年7月8日水曜日

森見 登美彦 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編61日目


 雨が続いています。岐阜県と長野県に特別警報がでているようです。新潟県内もかなり降っていますが、今のところ河川は大丈夫のようです。

 

 さて、今日お勧めする本は、昨日と同じく京都を舞台とした小説です。作者の森見さんは京都を舞台にした作品ばかり書いている作家で、特に夜の京都が魅力的な作品が多いです。この作品も、夜の先斗町が重要な背景となっています。


 そして、この小説は青春恋愛系好きにはたまらない作品となっています。ヒロインである「黒髪の乙女」は純粋無垢でありながら、お酒が好きでめっぽう強いなど意外な面を併せ持つ魅力的かつ浮世離れした女性です。こんなイイ女いるか~と、怒りたくもなりますが、その他のキャラクターが強烈すぎて気にならなくなります。その乙女を追い続け、外堀を埋めまくる主人公である「先輩」もまたイイ。恋に狂った男そのものです。この二人それぞれの世界が時々交錯していくのですが、その瞬間の描写が恋愛に夢中になっていた頃を思い出させてグッときます。


(*´ー`*)


番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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