『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編77日目
ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の依頼による嘱託殺人があったようです。そこには、本人や周囲の方々の苦悩やらそれぞれの事情があるので、あえて触れませんが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)について、以前衝撃的な本を読んだ事があったので、今日紹介したいと思います。
本書は、一代にして徳洲会という医療グループを築いた徳田虎雄さんの半生を記録したノンフィクションです。
命だけは平等だという理念のもと、誰もがどこでも最善の医療を受けられる社会の実現を目指し、医師から経営者、政治家にまでなった徳田虎雄さんも道半ばにALS を発症し、第一線を退き、闘病生活を始めることになります。
しかし、根っからの仕事人間である徳田虎雄さんは、ただ横になっているだけではなく、ベットから特別なキーボードを使い指示を出し、グループ運営を続けます。
眼球しか動かない状態で、「これからがじんせいのしょうぶ」とメッセージを発するバイタリティには、感動しました。
徳洲会の徳田虎雄と言うと、マスコミの伝えるダーティなイメージしかありませんでしたが、本書からは、また違った一面が見えてきます。
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。
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