『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト2日
仕事の中で住民からの苦情の電話も多く受けます。今日も川に木が落ちているから除去してほしいと言う要望がありました。いつもなら、現場を確認して、事務所に戻り、業者さんに処理依頼の電話をかけて完結です。しかし、2m下の川中に落ちている木は、ギリギリ自分で引き上げられるか微妙な大きさです。一人で撤去することに決め、引き上げる作業にかかりました。見た目より水や泥がついて重く、本当にギリギリでしたが、何とか引き上げる事が出来ました。手や作業着は泥だらけでしたが、久しぶりに現場での仕事ができて良かったです。
さて、今日お勧めする本は、大学生のなんて事のない日常をモチーフにしていながら、熱い仕上がりとなっている小説です。
本書で今日取り上げたいのは、行動力こそが絶対であると言う、メインキャラクターの西嶋です。
本作を含め、著者は少し極端な断定口調のセリフが魅力的な作品を得意としています。その中でも、本作の西嶋は特に尖っていて、周りにひかれながらも怯む事なく、堂々と正論を叫んでいるのです。この清々しさ、熱さは私が読んだ他の小説の中には存在しません。
有名なセリフでは、「あのね、俺たちがその気になればね」「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」とか、「たとえばね、あなたたちがタイムスリップをしたとしますよね」「百年も昔に行くわけですよ」「で、そこであった町民が病気で倒れるんですよ」「その時にね、あなた達のポケットに抗生物質が入ってるんですよ。でもって、それを町民にあげようかと思うんですがね、はたと気づいちゃうんですよ。この時代には抗生物質はまだ存在しないはずだから、ここで、抗生物質を使うことは、歴史を変えることになるのではないか、なんてね、思うわけですよ」「関係ないんですよ!歴史とか世界とかね。今、目の前にある危機、それですよ。抗生物質をあげちゃえばいいんですよ、ばんばん。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日世界を救えるわけがないんですよ」などです。
ちなみに、西嶋のモデルは、サンボマスターのギターボーカルの山口さんらしいです。こんな西嶋に会うためにも、是非ご一読ください。
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