さて、今日ご紹介する本は、書評YouTuberによる読書指南書ですが、outputよりは、inputの解説や、どんな本を読んだら良いかという選書に対して、ページを多くさいています。
本書には、情報の三大栄養素という事について述べており、ここが私には目新しかったです。本に限らず、メディアは三つの情報で成り立っているそうです。その三つとは、思想、事実、ノウハウだそうです。先にも述べましたが、本を読む必要について、どんな本を読み、どんな情報を得るのか、「情報の三大栄養素」について意識することも、いいのではないかと思います。
たまたま、私も著者と同じようなことを考えていました。私の仕分けは、「自分」「世界」「技術」です。昔から、伝えられてきた情報は、この三要素であらわされると思っています。「自分」とは、思想、哲学、人生訓など、どう考えてどう生きていくのか、自分の内側に向けての情報です。「世界」とは、この世界がどうなっているのか、科学、社会、歴史など事実に基づく情報です。そして「技術」とは、「自分」のために「世界」に働きかけるノウハウや、手段など伝承のための情報です。
ちなみに、本書の割合は、「自分」2「世界」1「技術」7と、なっていまして、ただの読書ノウハウだけで無く、読書に対する思想、本に関する事実を知るためにもよろしいかと思います。
エピローグにある、読書が嫌いだった自分が、書評YouTuberとなるきっかけになった、高校時代の恩師とのやりとりは、非常に示唆に富むもので、これだけでも本書を読む価値があったなと思っています。
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