2020年8月15日土曜日

百田 尚樹 永遠の0(講談社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編99日目


 今日は終戦の日です。この日以降も戦争状態が続いていた方もいらしたそうですが、多くの方が敗戦を受けとめた日です。


 私は終戦について知らなかった小さなころ、戦争のテレビを見た夜に飛行機の音を聞いてまた空襲されるのではないかと、布団の中で怖がっていた事を覚えています。もう少し、戦争の怖さだけでなく、終戦と言うものをアピールしてもらえれば、怖がる子供も無く、良いのではと思うのですが…。(^_^;)


 さて、今日お勧めする本は、特攻隊を描きベストセラーとなった「永遠のゼロ」です。


 残念ながら、この作品について、他作品から引用が多く、パクリだと酷評する人もいますが、それは私にとってはどうでも良いと思いました。それほど、この物語が伝える歴史ははるかに色濃く鮮やかだと感じたからです。物語は史実に勝る事もあるのだと思います。


 作中では、戦争に駆り出された兵士の想いが様々な形で語られ、その重さに押しつぶされそうになります。戦時中の軍上層部やマスコミに対する辛口な批評も良い事言ってくれたじゃないかと、溜飲が下がる気持ちです。


 なんといっても主人公宮部久蔵が死中に活を求めて日々闘う姿に胸が熱くなりました。この素晴らしい本に出会えて感謝です。


 あらためて、先の戦争で散っていった英霊に感謝します。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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