2021年2月18日木曜日

山田 真哉 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

 


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編286日目

 新型コロナウイルス対策の専門家組織「アドバイザリーボード」は、「減少が続くが、夜間の人流の再上昇が見られる地域もある。感染減少のスピードが鈍化している可能性もある」との見解を公表したそうです。皆さんは、勘違いしていないとは思いますが、これはあくまで、病気としてのコロナの専門家の見解です。経済的な影響や、子供たちへの教育的影響など多角的な観点で検討した上での意見ではありません。この人たちの言うことを聞くのは、半分くらいにしておいた方がいいと思います。

 さて、今日お勧めする本は、身の回りにある経済的な疑問をわかりやすく会計学の視点から解説してくれる本です。

 本書は会計学の入門書とも言える本ですが、内容は非常にわかりやすく、数字や専門用語も最小限ですので、抵抗感なく読み進めることができます。

 身の回りにある経済的な疑問とは、誰も買っていないようなさおだけ屋さんや、住宅街で人通りも少ないところにある高級レストランや、在庫を山のように抱えたお客も見かけない自然食品店など、どうやって成り立っているのかわからない商売に対する疑問です。その疑問に対して、タネ明かしの裏話から始まり、そのタネ明かしについて会計学の観点から解説してくれるのです。

 会計学というと難しそうに感じますが、この本のように噛み砕いてもらうと、実生活の中でいかに有用な学問であるのか腑に落ちます。これまで、このようなお金にまつわる知識には興味はなかったのですが、改めて学ぶと非常に応用のきく大事な知識だということに気づくことができました。

 お金の知識は自分の人生の豊かさに直結する知識です。ぜひ、ご一読下さい。

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