『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編285日目
いよいよ新型コロナのワクチン接種が始まりました。マスコミはこぞって接種の状況を生中継するなど、相変わらず呑気な仕事ぶりのようです。他にニュースは無いのでしょうか?13日の地震の被害や先日の低気圧通過に伴う防風被害についてはちゃんと伝えているのでしょうか?インターネット全盛の今、視聴者からそっぽを向かれて、公共の電波が宝の持ち腐れにならないように祈ってます。
さて、今日お勧めする本は、超能力があることが前提ですが、超能力師稼業も楽ではないよと言うお仕事エンタメ小説です。
本書の魅力は、超能力の存在が確認され、超能力師と言う資格が存在する世界が舞台となっていることです。その世界での超能力に対する認識は、持っていても何でもできるってわけではないよ。って言うスタンスで、それが読んでいて妙に納得させられます。
資格である超能力師には、一級と二級があります。物語の舞台となる増山超能力師事務所には、所長の増山が一級で、あとは悦子、健、篤志の二級超能力師三人が働いています。経理を担当する朋江さんは超能力はありませんが誰よりも人の心を察する能力が高く、超能力なんて厄介なもの位にしか思っていません。そこに、美人のオカマ明美が見習いとして入社してきます。
とにかく、所長の増山が凄腕の超能力師でカッコイイです。増山所長は、超能力ってそんなに便利じゃないですよというスタンスで、超能力者が差別無く平和に暮らせる社会を作ろうと奮闘しているのです。彼は超能力師と言う資格ができる前からこの世界で仕事をしてきた人間なのです。
ユーモア溢れるミステリーとして、非常に魅力的な一冊です。ぜひ、ご一読下さい。
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