『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編282日目
昨夜の地震では、宮城、福島両県で最大震度6強を観測したそうです。今のところ、死者はなく、150人超の負傷者がいるそうです。揺れが大きかったわりには、人的被害が少ないように思えて、ホッとしています。しかし、各地で停電の発生や、東北新幹線の運休など、生活にはかなり影響が出ているようです。これから報告されてくる家屋の被害も現地の方にとっては深刻だと思います。コロナ禍でまだ寒い中、避難所の生活は大変そうです。受験シーズン真っ只中ですから、被災した受験生の皆さんについても心配です。実力を発揮して、希望校で春を迎えられるよう祈っています。
さて、今日お勧めする本は、中高生の親にとって子育てを振り返るための教科書です。
本書は、「英語はいつ学び始めるべきか?」「中高一貫校は人生のプラチナチケットか?」「お金と仕事をどう教えるか?」「挫折や失敗をした子どもにどう接するか?」と言うテーマについて、それぞれ3、4人ずつ総勢14名のスペシャリストたちが、特別講義を行うという体裁で意見を述べています。
本書の冒頭では、開講の辞として、本書の意義、狙いが記されています。それは、教育や子育てに正しい答えなどない事。世に溢れる教育論や子育て法は全てが仮説であり、その仮説を仮説のままにしておくのではなく、検証する作業が必要である事。検証する方法としては、とにかくたくさんの意見に耳を傾けて、自分とまったく異なる意見や価値観の持ち主に話を聞いて、自分の視野を広げることであり、そのために編まれた本であるそうです。
4つのテーマのうち「英語はいつ学び始めるべきか?」では、識者の多くは、英語を小学校から学ぶことに反対し、まずは日本語をしっかり学ぶことの意義が述べられています。
「中高一貫校は人生のプラチナチケットか?」では、中高一貫校を目指す、いわゆるお受験ブームを諫め、公立校をあえて選択する意義について語られているようです。
教育や子育ては4つのテーマ以外にも様々な事を親として考える必要があると思いますが、まずは本書で14人の講義に目を通すことから始めてみることが、手軽で良いのではないでしょうか?ぜひご一読下さい。
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