2021年3月25日木曜日

梅田 望夫 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)


『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編ラスト45日

 昨年からブログの毎日更新を続けていますが、見に来てくれる人は、1日あたり5人位と、完全にゴーストタウン状態です。それでも続けているのは、完全に自己満足のためなんだと思います。誰でも自分の声を知らない人に届けることのできる時代ですから、そのための技術を磨く価値はかなり高いのではないかと、頑張っていこうと思っていますので、お付き合いよろしくお願いします。

 さて、今日お勧めする本は、15年以上も前、iPhoneもない時代から、今の情報化時代を見透していた本です。

 本書で語られているキモは、よく世の中は情報化の波ですごく変化が起きていると言います。しかし、本当に怖いのは、その裏で、さらに大きな時代の変革が起きていることであり、著者のいう本当の大変化はゆっくり徹底的に起こっていると言うことです。

 著者のいう大変革とは、3つの変革だと思うのですが、一つはインターネットの普及。二つ目は、ものがとことん安くなるチープ革命、もう一つは、オープンソースによる開かれた技術革新です。

 とにかく、古さは感じさせず、逆に今に通じるところに価値を感じます。本書に学ぶべき点は多いと思いますが、若干の違和感を持つところはあるかも知れません。

 ただし、ウェブの進化によるロングテール理論には若干異議あり。梅田さんはウェブがロングテールに商機を作り出したと述べているが、この本が出て15年以上経つ現在は結局アマゾンやグーグルといった恐竜の首がますます高くなる二極化がかなり進行しており、ロングテールとの格差はますます広がっている。しかし、この本で指摘された事項は今読んでも全く色あせていない。素晴らしい本です。

 

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