2021年10月24日日曜日

道を歩かせるのか、歩くところに道を作るのか



 新発田市図書館イクネスしばたの出入口から道路までには、二方面の歩道があります。右に行くのはコンクリートタイル敷、左は樹脂製の木目タイル敷となっています。

 どうも、左の樹脂タイル敷は後付けのように見えて、そこに私は感心したんです。これは、元々の計画では右の歩道しかなかったものの、変更して付け加えたのではないかと。変更することになったのは、駅方面に向かう人がその歩道を使わずショートカットしたのか、もしくはする事を予測したのかが考えられ、どちらにせよ、人の動きに追随した柔軟な対応だと思いました。この様に、人が歩くところに道を作る姿勢が、モノづくりにとても大切だと思ったのです。

 それというのも、昔、公園の勉強をしていたときに、園路が想像以上に歩きづらく感じた公園が多々あったんです。確かに公園の地図をみると素敵なレイアウトで計画されているのですが、実際現場ではすごく遠回りした道にイライラしたり、利用者がショートカットして出来たけもの道があったりしました。

 そんな、歩道に歩かされている感じを受けるたびに、公園の園路は、その公園の供用後いくらか人が歩いてから、その歩いた後に作る方が、頭の中で考えた計画で作ったものより、最終的にいい公園になるのではないかと思っていました。そして、いつかそんな作り方で公園を作ってみたいとも思っていました。

 そんな時に、このイクネスしばたの歩道を見て、ちょっと良いなって思ったのです。

(*´ω`*)

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