『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編23日目
夢をかなえるためには、どうすれば良いのか?多くの人は、努力することと答えるであろうが、それでは足りない。もう一つ大切なことは、人に頼ることです。
この本で語られる小松茂美は、がむしゃらに研究に突き進んでいく過程で、様々な著名人に手紙を書き、協力を依頼します。小松茂美の思いに応えた人々がさらに彼を夢に近づけてくれます。
全てを巻き込む覚悟や情熱が必要なのだと思います。
この本は、平家納経と言う巻物に魅せられた、二十歳の中卒の国鉄職員であつた小松茂美の生涯を描いたものです。小松茂美は、専門的な教育を受けてはいませんが、周りを巻き込みながら、遂には平家納経の研究を本にまとめ、その過程で「古筆学」と言う分野を確立するなど、素晴らしい功績を残しています。
ぶっちゃけ、「古筆学」などわからなくても、小松茂美の頑張る姿や残した業績にエネルギーをもらえる本です。
番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。この本はまさにその一冊!